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インターンシップを探す【企画・リサーチ】東日本大震災の避難者と避難先の市民と交流できるよう、避難者と一緒にまちあるきを行い、まちに溶け込めるような仕組み作りを一緒に考えてみませんか?


福島県

【企画・リサーチ】東日本大震災の避難者と避難先の市民と交流できるよう、避難者と一緒にまちあるきを行い、まちに溶け込めるような仕組み作りを一緒に考えてみませんか?

特定非営利活動法人コースター

東日本大震災の避難者が安らかに過ごせる環境をつくるために

未だに避難生活を続け、肩身が狭い思いをしている避難者が、避難先でも日常を過ごすために、避難先であるまちとの接点作りを。避難者が一歩を踏み出せるサポートを一緒にしてくれる学生を募集します

このプロジェクトについて

当団体は、東日本大震災で避難をしてきた避難者が避難所で少しでも安心して過ごせるよう支援活動を行ってきました。避難所→仮設住宅→復興公営住宅または帰還の中で、現在生活するまちと避難者が関係人口として過ごせるよう様々なプログラムを実施しています。

代表の坂上は被災地である富岡町出身で、被災者家族と支援者の立場で活動しています。活動の中で、10年を超える避難生活で、避難元である地元住民と被災者同士、避難者と避難先である郡山市市民との間に壁があることを感じています。お互い状況が違う中で、すれ違いが起きていることを目の当たりにしてきました。これは、地元と被災者の関わり、避難先である郡山市との関わりが増えれば、こうした壁はなくなっていると考え、少しでもこうした課題を解決できるような企画を提案・実行しています。

今回のプロジェクトでは、避難生活が長期化する中、避難先である郡山市と被災者との関係性を改善し、避難生活という非日常でも、少しでも日常を過ごせるためのきっかけづくりをしたいと考えています。避難生活が長引けば長引くほど、郡山市との関係を持つことへの一歩が踏み出すのが難しくなっていると実感しています。そのような状況下では、復興公営住宅の外に出づらくなっています。また、コロナ禍が拍車をかけ、団地内での交流も消極的になっている状況があります。

今回、インターン生と一緒に、被災者がまちあるきをすることで、一人ではなかなか億劫になっている関係性づくりを後押しすることにつながればと思います。まちあるきを通して、自らの足で五感でまちのことを知り、少しでも積極的にまちとつながる支援を目指しています。

前代未聞の災害と事故という前例のない状況下は、東日本大震災の被災者のみならず、様々な困難を抱える他の地域の活性化への実験と挑戦にもつながると実感しています。非常にハードな内容ですが、チャレンジングな内容だからこそ、成長につながるのではないでしょうか。困難な状況下でも情熱的に、かつ、楽しみながら一緒に活動していきましょう。

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 地域まちづくり
職種 企画・商品開発リサーチ・コンサルティング
活動支援金 なし
活動内容 紹介文の通り、避難している被災者と避難先である郡山との接点がなかなか作れていない課題があります。双方ともに交流したくないわけではなく、交流したいという気持ちはありますが、そのきっかけが作れていない状態です。また、肩身の狭い状態の他、震災からのダメージやコロナ禍の影響で、復興公営住宅内外問わず、人との関わりが少ない状況です。

外部との関わりのニーズはある中で、住民が一歩を踏み出せないという課題があります。一人ではできない。寄り添ってくれる誰かがいるから、行動できるということがあるのではないでしょうか。

今回のプロジェクトでは、被災者と一緒にまちあるきを通して、まちとのつながりをつくるだけでなく、被災者の一歩を踏み出すサポートしていただきたいと考えています。

具体的には以下の流れを想定います。

■ステップ1:被災者や避難先である郡山のことを知る

当団体が行っている住民との交流を通して、震災の状況や現状を知ってもらいます。その中で、住民が求めていることや日々の生活、郡山市のことで興味関心があることを探ってもらいます。

■ステップ2:住民と一緒にまちあるきを行い、地域マップを作成する

被災者と一緒に住んでいいる地域をまちあるきを行い、参加できない他の住民に町のことを知ってもらうための地域マップを住民と一緒に作成してもらいます。

■ステップ3:地域マップを元に復興公営住宅の住民にまちの紹介する。

ステップ2で参加できない住民向けに地域マップを元に、まちのことを紹介し、少しでもまちに興味関心をもってもらう場づくりを行います。

上記のステップを通して、住民が積極的にまちとの関係性をもつためのきっかけづくりを一緒に行えればと思います。
期待する成果 〇なかなか大変な状況に置かれている被災者ですが、色眼鏡をかけず、住民と積極的に交流することを望みます。
〇実際に成果につながらなくとも、被災者に寄り添って、被災者が少しでも前向きになるために果敢にチャレンジしてください。
〇実際にインターンシップ終了後も引き続き実施できるコンテンツや仕組みづくりに寄与してください。
〇まずは場をつくることが大事だと思いますので、失敗を恐れず、一緒に活動していただければと思います。
得られる経験 〇歴史上ない災害と事故に見舞われた被災者と深いコミュニケーションをとることができる
〇自治体関係者や復興支援従事者など住民以外の様々な人とコミュニケーションをとることができる
〇成功・失敗を含めて、地域で活発に活動している当団体の事例や地域づくりの方法を学ぶことができる
〇他者を巻き込む方法を学ぶことができる
〇被災元である双葉郡と避難先である郡山市で行き来しながら活動している団体は少ないため、その一連の仕組みを学ぶことができる
〇イベントの企画・立案・実施の一連の流れが経験できる
対象となる人 〇地域づくりの生の現場を体験したい人
〇様々な人々の交流を活発にしたい人、できる人
〇他者に対して、寄り添いつつも、冷静に状況を分析したい人・できる人
〇失敗を恐れず、果敢にチャレンジしたい人・できる人
活動条件 【期間】
・2024年2月3日~3月25日
※オンラインと現地活動は半々ぐらいで想定しています。
※まとまって現地活動もありますが、3~4日程度の現地活動を複数回行うイメージをしています。
※可能であれば、インターン終了後も関わっていただければ幸いです。
※上記のスケジュールはあくまで目安であり、調整可能です。
※現地での活動については、新型コロナウイルスの感染状況等によって、変更や中止になることがあります。

【活動頻度・活動時間】
・オンライン活動中:週3~4日(基本平日推奨)、1日5~8時間程度
・現地活動期間中:1日6~8時間程度
※活動の内容によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります。

なお、現地までの交通費、現地での活動交通費は全額補助いたします。
宿泊については、ゲストハウスまたはホテルを想定しており、利用料は当団体で全額負担します。
活動場所 オンラインまたは福島県郡山市

私たちはこんなチームです!

福島で動く人を増やす。場づくりからコトおこしを。

当団体は、3つの想いを団体名に込めています

①コップの下に置くコースターのように、様々な人の受け皿になる
②スペルのcostarのように、co(共に)、star(輝ける)存在でありたい
③スペルのcostarを意味する通り、様々な人が活動できる部隊をつくれる存在でありたい。

そうした想いの元、3つの事業を展開しています

(1)コミュニティスペース運営事業:築50年の倉庫を改装して、コワーキングスペース、レンタルオフィス、イベントスペースの機能を持った「福島コトひらく」の運営

(2)まちづくり支援事業:様々な人が活動できる地域の現場づくりを行う

(3)人材育成事業:福島の現場で活動する若者を育て、その現場とのマッチングを行う

色々な人が活動できるよう、(2)の事業で現場を整備し、その現場で(3)で関わりをもった若者をつなげていき、実際に物理的な活動の場所がない場合、(1)の施設を提供することで、様々な人が現場に入り続ける循環づくりを行っています。

受け入れ企業からのメッセージ

代表理事/坂上英和

大学生時代から地域おこし、地域づくりの活動をしてきました。その中で、東日本大震災を経験しました。当時は、宮城県の復興支援活動を仕事で行っていました。地元である富岡町が被災し、親族もろともバラバラになって苦しんでいる中で、宮城県で復興支援を行う支援者の立場でありながらも、地元が被災して家族がケアできない被災者家族の立場との間で葛藤しました。その中で、福島に戻り活動をしています。

被災者家族という立場から、データでは出てこない被災者の苦悩を目の当たりにしました。各地にバラバラに避難したことから、帰還した住民と避難生活を続ける住民との軋轢、避難者を受け入れる避難先の住民と少なからず被災をしている避難先の住民との衝突。こうした課題を目の当たりにしてきました。その多くの課題が、まちとの関係がないからこそ、起きていると感じています。

東日本大震災から10年以上経ちますが、ハードの面の復興は進みつつも、ソフト面である心の復興はまだまだ住んでいません。むしろ、震災と原発事故の禊すらできていない人が当たり前のように多く存在します。

なかなか割り切れない部分もありますが、生活自体は日々過ぎていきます。将来もですが、今を安心して過ごせることが、真の復興につながるのではないかと感じています。

当事者同士では埋められない溝を外部の人が関わることで、普段関わらない人同士の交流につながると今までの活動で実感しています。こうした課題は被災地にのみならず、日本各地、そして、世界各地で起きていると思います。

甚大な被害と状況である福島県のチャレンジが、いい意味でも悪い意味でも、そうした各地の課題解決のための事例になるのではないでしょうか。

ハードな状況でありますが、メディアでは見れない生の現場であることは間違いありません。将来的に地域づくりや社会課題解決に興味ある学生の皆さんには、非常に学びある場になると自負しています。

大変な中でも、時には楽しみながら、時には苦しみながら、一緒に活動していきましょう。

[プロフィール]
大学在学時に、長期実践型インターンシップをコーディネートするベンチャー企業にインターンシップで参画し、同事業の立上に従事。卒業後、同社に就職し、中小企業やNPO法人向けの半年程度の長期実践型インターンシップのプログラムを50社以上に企画・提案し実行。

東日本大震災後、福島第一原発立地地域出身であることから、福島県郡山市にIターン。地元の避難先地域である郡山市でNPO法人コースターに参画し、地域団体や行政と連携した復興支援事業(仮設住宅内での住民による八百屋事業の立上、仮設住宅内でのボランティアと連携した御用聞きボランティア)を運営しつつ、高校生や大学生と企業をつなげるコーディネート事業(1か月程度のインターンシップや大学と連携した被災地でのボランティアツアーなど)を担当する。

また、2015年から、3階建ての倉庫を改装した貸会議室、貸事務所、コワーキングスペースを兼ね備えたコミュニティスペース「福島コトひらく」を運営している。

また、福島県の私立高校で探究学習の授業を担当し、学校・生徒と地域をマッチングする活動を実施中。

団体概要

設立 2013年3月
代表者名 坂上英和
従業員数 9名
WEB http://costar-npo.org/
住所 福島県郡山市富久山町久保田字下河原191-1