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インターンシップを探すゼロカーボンビジョンを掲げる広野町で、プリント基板工場のカーボンニュートラルを挑戦し、サステナブルな未来への一歩を踏み出せ!


福島県

ゼロカーボンビジョンを掲げる広野町で、プリント基板工場のカーボンニュートラルを挑戦し、サステナブルな未来への一歩を踏み出せ!

株式会社メイコー

2035年メイコー福島工場でのカーボンニュートラルの達成を目指せ!

様々な身の回りの電子機器の基板を作っている株式会社メイコー。学生目線で工場の取り組みを視察・点検し、温室効果ガス排出の見える化や省エネ・創エネの取組から炭素排出量を減らす提言をまとめていきましょう。

このプロジェクトについて

皆さんはじめまして。
株式会社メイコーの福島工場の工場長をしております、松本光二と申します。

株式会社メイコーでは、主に医療機器、産業機械、通信機器のプリント基板を作っています。プリント基板というとなかなかイメージが湧かないと思うのですが、電子機器の中の、電子部品を取り付け配線を行うための基板のことを指します。

皆さんも使うような身近なところでいうと、コンビニのプリンター向けの基板やスムージーマシンの基板なども作っていたりします。ほぼすべての機械に入っているといっても過言ではないプリント基板。外からは見えない縁の下の力持ちです。

さて、そんな基板工場がなぜカーボンニュートラル(温室効果ガス排出を全体としてゼロにすること)を目指しているか。それには、世界的な流れがあります。地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択されました。世界共通の長期目標として、以下を掲げています。

1|世界的な平均気温上昇を工業化以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標)
2|今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること

その目標のもと、全世界が取組を進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げているところです。そういった流れを受け、日本政府でも2020年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

メイコー福島工場がある福島県広野町でも「広野町ゼロカーボンビジョン」が2021年に策定されており、2050年に再生可能エネルギー導入率300%(対町内電力消費量比)を目指しています。町内に東京電力広野火力発電所があるため、火力分の排出分を余剰の再生可能エネルギーで差し引いてゼロカーボンを目指す、という考え方ですね。

そのような世の中の潮流もあり、私たちメイコー福島工場でも2035年にカーボンニュートラルの達成を目指すことを目標に取り組みを進めています。しかしながら、その取組みもまだ始まったばかり。そこで、環境に対する意識が高い(=むしろそれが当たり前となっている)若い世代の学生さんたちと一緒に考え、もっと加速させていきたいと考えています!

省エネシートを使った「Co2排出の見える化」で課題意識をもっと高めていき、そもそもの電力消費を抑える「省エネ」、電力を再生可能エネルギーで生み出す「創エネ」の合わせ技でゼロカーボンを目指していく。

いきなり工場に入って考えるのは大変難しいと思いますが、インターン期間は1ヶ月あります。設備などを見学していきながら慣れていき、私たちと同じレベルだけでなく、飛び越えるくらいの発想で取り組みや提言をまとめていただけたら非常に嬉しく思います。

2035年にはカーボンニュートラルだけでなく、RE100(再生可能エネルギー100%で事業運営を行うこと)の事業体を目指しています。プリント基板業界としてはRE100の事業体は現在日本にはありませんが、きっと当たり前になっていくはずです。

広野町の工業団地の中でも率先して取り組んでいき、他企業にもこのカーボンニュートラルの機運を創っていく。広野町から、福島、日本、そして地球に優しい取り組みを創っていきます。

なにより、2011年の東日本大震災・原発事故で、放射能の被害を受け、悩み苦しみ続けてきたこの地域だからこそ、率先してクリーンな自然エネルギーの地域に転換させる高い使命感があると私は感じております。

実践型インターンシップとしては無骨で難しい部類に入るインターンシップとなっておりますが、カーボンニュートラルの考え方はみなさんが将来働くどのような会社でも必ず必要となる視点です。これからの日本を創っていく皆さんと広野町で一緒に、未来の環境を考えていくことを楽しみにしています。文系理系問わずのご応募を心からお待ちしております!

参考サイト|
環境省_脱炭素ポータルサイト https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/
経済産業省・環境省 グリーン・バリューチェーンプラットフォーム https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/index.html
>RE100について https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/global_trends.html#no00
環境省_企業の脱炭素経営への取組状況 https://www.env.go.jp/earth/datsutansokeiei.html
環境省_中小規模事業者のための 脱炭素経営ハンドブック(PDF) https://www.env.go.jp/content/900440895.pdf
経済産業省_中小企業等のカーボンニュートラル支援策(PDF) https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/SME/pamphlet/pamphlet2022fy01.pdf
広野町_ゼロカーボンビジョン(PDF) https://www.town.hirono.fukushima.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/713/zeroka-bonngaiyou.pdf

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 環境・エネルギー・バイオテクノロジー・テック
職種 リサーチ・コンサルティングデザイン
活動支援金 なし
活動内容 ■ステップ0「知る」(インターン前・2月上旬まで)
◯脱炭素経営に対する理解(サイト/書籍等)
試験もあって忙しいと思いますが、インターン参加前にカーボンニュートラル、脱炭素経営などに触れたサイトや書籍等を読んでおくと、実際にインターンが始まってからスタートダッシュが切れます。本文中にあったリンクを参考にしてみてください。

■ステップ1「知る」「測る」(現地活動・2月上旬)
◯事業理解・工場見学
◯脱炭素経営に対する理解、現在の福島工場のカーボンニュートラル進行状況の理解
◯Co2見える化シートにて現在の排出量を確認する
1週間目は主に「知る」ことを中心に進めていきます。実際の工場を見学しながら、メイコーの業務内容や現場を理解。そして現在のカーボンニュートラルへの取り組みについて理解します。理解したら、まずすることは現在の温室効果ガスの排出量を把握すること。測る前に、調査範囲をはっきりさせておき、シート等を使って測定していきます。

■ステップ2「測る」「減らす」(現地活動・2月中旬〜3月上旬)
◯計算した排出量でどのくらい減らす必要があるか把握する
◯減らすための手段・方法を考える
温室効果ガス排出の見える化ができたら、どのくらい減らす必要があるか、減らすためにはどのような部分をどうしたら減らしていけるか、創エネ(再生可能エネルギーの創出)の部分も踏まえて考えていきましょう。学生だけの考えでは限界もあるので、企業の方とコミュニケーションしつつ手段や方法を見出していきます。

■ステップ3「まとめる」「伝える」(現地活動・3月上旬〜中旬)
◯カーボンニュートラルの取り組みについてまとめる
◯企業内もしくは広野工業団地内での報告会の実施
◯成果報告会の開催
最後の1週間は、実際1ヶ月やってきたことを取りまとめる期間です。会社としては、カーボンニュートラルを掲げていますが、どこまで取り組みが進んでいるか、今後やるべきことはなにかまとめていきます。現在の温室効果ガスの見える化も合わせて、インフォグラフィックなどに分かりやすくまとめるのも大事です。
最後には、企業内もしくは広野工業団地内での報告会を実施し、現在の取り組みや今後の課題について広く共有しましょう。地域の方向けの成果報告会では、この1ヶ月間行ってきたことを関係者向けに発表します。
期待する成果 ・カーボンニュートラルやそれに対する取り組みに対する理解
・福島工場の温室効果ガスを数値的に見える化する
・カーボンニュートラルに持っていくための方策の提案・提言
・排出量削減という目に見えないものを分かりやすく数字などで会社内外に伝える
得られる経験 ・現在の潮流に合わせた会社経営の一端を知ることができる
・カーボンニュートラルに対する取り組みを実践的に学ぶことができる
・学生ながら社会人目線で経営革新の取り組みに参加することができる
・小さな地域から地球全体の環境について考える体験ができる
対象となる人 ・地球環境やカーボンニュートラルについて関心がある方
・データサイエンスを学んでいる方、もしくは興味がある方
・将来就活に向けて未来の経営思考を学んでみたい方
活動条件 ◎インターン期間
2024年2月上旬〜3月中旬 現地活動型
2月上旬 オリエンテーション(オンライン)
2月上旬 現地移動日
2月上旬 〜3月中旬 現地活動期間
3月中旬 成果報告会

※福島県内での複数のインターンプロジェクトとの合同集合研修(事前・事後等)を予定しています。
※大学によってテスト期間が違うと思いますので、それぞれの事情に柔軟に対応します。

◎活動頻度
【勤務頻度】期間中 週5日(その他、業務時間外に毎週研修があります)
【勤務時間】9:00〜18:00 (日によって変則となります。原則8時間以内です)

◎活動費について
・自宅から現地までの交通費(往復1回分)が支給されます。
・宿泊場所は現地で準備しております。宿泊代はかかりません(共同生活を予定)。
・現地滞在に関わる食費などの費用は、実費となり、平均で2.5万円ほどとなります。
※何か不明点・ご相談があれば、onodera@tatakiage.jp(小野寺)までご連絡ください。
活動場所 福島県広野町(現地滞在)、自宅等(オンライン)
事前課題 参考サイトについてぜひ読み込んだ上で参加してください。

私たちはこんなチームです!

エレクトロニクスの進化に挑戦し発展して社会に貢献する

㈱メイコー福島工場を語る上で最も重要なのは2011年の東日本大震災です。震災前フル生産により20%もの高利益率を稼いでいた工場が一夜にして操業停止となりました。生産再開まで約半年間を要し、再開後も受注低迷、人員不足等の苦しみを抱えながらどうにか現在まで継続することが出来ました。
それには放射能による過酷な全町民避難の時期を経て、従業員皆との「絶対に福島工場を再開させ、どこにも負けない人間関係の良い工場を再度取り戻すんだ!」という強い精神と絆が今をつかめた力になったと思います。従業員はみな家族です。

受け入れ企業からのメッセージ

㈱メイコー福島工場 工場長/松本 光二

私の趣味はビートルズのコピーバンド「LOVE&PEACE」で、唄とギターで心の底から叫び楽しむことです。もうひとつYOSAKOIソーランチームの楢葉天神龍舞で代表を務め、踊りを見て頂くお客様を幸せにすることです。今回参加頂ける大学生の皆さんとも家族ぐるみのおつき合いで世の中の皆様が幸せになって頂けるSDGsな「愛と平和」な世界を一緒に作っていきましょう。

[プロフィール]
昭和38年3月31日生まれ(棚卸の日)、昭和60年4月㈱名幸電子工業入社(以後㈱メイコーに社名変更)。神奈川県本社に11年勤務後、福島工場で生産管理課長を経て2010年に工場長となり、翌年東日本大震災で踏み潰され、急成長し人間関係の良い工場づくりに現在奮闘中!

団体概要

設立 昭和50年(1975年)11月25日
代表者名 代表取締役社長 名屋 佑一郎
従業員数 863名(単体従業員数)
資本金 128億88百万円
売上高 1,672億76百万円(2023年3月期・連結)
WEB https://www.meiko-elec.com/
住所 福島県双葉郡広野町大字上北迫字岩沢1-2