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福島県

アグリベンチャーの挑戦!未来の地域を担う豪農を目指した新規事業を立案・実行せよ!

株式会社 新妻有機農園

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

体を動かすことだけが農業じゃない。戦略的に農業で稼ぐ事業をつくる!

時代の流れに加えて、東日本大震災及び原子力発電所事故の影響により、加速度的に耕作放棄地が増えてしまった福島県浜通り地方。未来の地域を担うアグリベンチャーの新規事業を立案し、一緒に実行していきましょう

このプロジェクトについて

学生の皆さまはじめまして。
株式会社新妻有機農園の専務、新妻秀平と申します。
新妻有機農園は、福島県広野町で江戸時代から代々15代続く農家で、アヒル農法で育てたお米を中心に、大豆、玉ねぎ、ブロッコリーやとうもろこしの栽培を行なっています。

▶︎新妻有機農園 ホームページ https://niitsumayuukinouen.wixsite.com/website
instagram https://www.instagram.com/organic_farm_niitsuma/

今回、インターンプロジェクトとして立ち上げたのは、アグリベンチャーの新規事業提案です。インターンの期間である1月〜2月は収穫物がなく、行政に来年度の作付けの報告をする期間。1年の中でもしっかりと腰を据えて事業計画が考えられる時期ということで、これからこの地域を担うアグリベンチャーの新規事業を学生さんと一緒に考えて実行していきたいと考えています。

このプロジェクトを作るに至った経緯を説明します。
少し長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。

私たち、新妻有機農園がある福島県広野町は、福島県の海沿いに位置していて、夏は涼しく、冬は暖かい過ごしやすい気候の地域です。日照時間も長く、農作物が育てやすい場所でもあります。そんな場所で、江戸時代から代々農業を営んできました。

2005年ごろから、広野町ではお米の有機栽培や特別栽培を推進してきたこともあって、新妻有機農園でもアヒル農法を使った特別栽培を始めました。アヒル農法とは、アヒルを使った農薬不使用栽培のことです。アヒルを田んぼに放すと害虫を食べてくれるだけでなく、水面を泳いでくれることで雑草も根付くことができなくなります。試行錯誤の末、アヒル農法のお米の栽培が軌道が乗り出したところで、2011年のあの震災が起こりました。

広野町は福島第一原発から30km圏内だったこともあり、避難指示が出され、一度は農業も諦めたこともありました。しかし、代表取締役でもある父が「この町には原発と農業しかない、原発がアウトになった今、農業をやらなきゃだめだ」と奮闘し、翌年2012年から作付けを再開しました。それから広野町の農業や原発事故で大きなダメージを受けた浜通りの農業を復興させる、そんな想いも持ちつつ農業を続けてきました。

震災以前から取り組んでいた有機栽培も本格化して、令和元年には有機JASも取得。有機JAS米や特別栽培米といった美味しくて付加価値の高いお米をお客様にお届けしています。近年では、あひるが育てたお米で日本酒を作ったり、スマート農業の試験的導入や、食べチョクやポケットマルシェなど消費者の方に直接おいしいお米や農産物を届ける取り組みも進めています。(食べチョク https://www.tabechoku.com/products?keyword=%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0 )

しかし、地域の農業に目を向けてみると、原発事故のタイミングで農業を諦めてしまったり、高齢化で農家を続けることができなくなった方も増えて、農作放棄地の問題が深刻になっていました。

近年では、うちの農地を使ってほしい、とお願いされることも増えてきました。依頼を受けて、広野町だけでなく、近隣の大熊町、富岡町、楢葉町でも作付けを始めていくと、気づけば40町歩(=約40万㎡、東京ドーム約8個分)の面積の農地を管理することに。この状況に役場職員の傍ら農業を手伝っていた私も、農業に本腰を入れていかないといけないと決意し、役場を退職して今年から専業で農業に取り組むことにしました。

この地域には、あまり時間が残されていない危機感があります。というのもあと数年で、この地域の農業を引っ張っている世代が引退し、農家の数がさらに減ってきてしまいます。さらに令和7年度を目処に復興予算も打ち切られる予定です。

一方で、農業分野のポテンシャルは大きいと感じています。作物ごとにある程度の売上の計算も立ち、きちんと計画すれば、稼げる事業がたくさんあります。そこに若手のプレイヤーを増やしていきたいと考えています。そのためには、ベンチャー企業のように、戦略的に事業を作っていき、この地域で稼げる農業のロールモデルを作っていくことが急務であると考えています。

このインターンでは大学生の皆さんと一緒に、魅力的なアグリベンチャーにしていくための新規事業を、一緒に考え、実行していく1ヶ月にできたらと考えています。農業に興味がある方や、農作放棄地や地方課題を考えている方にぜひ来ていただければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
課題はたくさんありますが、ワクワクするアイデアを一緒に実現していけたら嬉しいです。
皆様のご応募をお待ちしています!

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 農林水産・6次産業起業・経営支援
職種 企画・商品開発新規事業
活動支援金 あり
活動内容 ■ステップ1(オンライン・2月6日〜12日)
◯事業理解
◯ターゲット理解・リサーチなど
現地に行く前の1週間はオンラインで、まず新妻有機農園の事業の理解を進めます。その上で、新妻有機農園の新規事業アイデアをオンライン期間中に考えていきましょう。リサーチなどが必要であれば、この時期に集中して行なっていきましょう。

■ステップ2(現地活動・2月13日〜3月上旬)
◯事業理解(現地での視察)
◯新規事業アイデアを具体化させる
◯事業をスモールスタートさせて検証する
1週間のオンライン期間を終えた後、現地滞在に入ります。まずは、新妻有機農園の圃場(農地)を見学していき、事業の理解を深めます。その後は、専務をはじめスタッフの方と新規事業のアイデアを出していき、スタートさせる事業を絞り込みます。その後、その事業を実際に限定的なサービスから進めていくところまでいけたらと思います。
※並行して、弊社のスタッフも同じタイミングで新規事業の立案、実施を行っていきます。学生のアイデアと大人のアイデア、切磋琢磨しながら進めていきましょう!

■ステップ3(現地活動・3月上旬〜3月17日)
◯事業のスモールスタートの検証
◯今後の新妻有機農園の事業についての提言
◯成果報告会の開催
最後の1週間は、実際1ヶ月やってきたことを取りまとめる期間です。実際にスモールスタートした事業がどのような反応があったか確認し、まとめていきましょう。そして今後の新妻有機農園がどうあるべきか、提言をまとめます。最後には、成果報告会にてこの1ヶ月間行ってきたことを関係者向けに発表します。

■ネクストステップ
農作物を扱うインターンとしては1ヶ月はなかなか短いもの。その後、半年間〜1年間の中長期インターンシップの受け入れも可能です。自分で考えた事業をブラッシュアップしてどんどん推進していきましょう。
期待する成果 ①新規事業のアイデアの発案
・新規プレイヤーを増やすような取り組み
・農作物を使った新しい事業提案
・新たに収益を上げるような事業提案 など
②新規事業の実証と確認
※収益が上がる事業を実施できれば新たな雇用に繋がり、新たな雇用が地域の農地を活用することに繋がります。結果として、地域の風景を守っていくことにもつながっていきます。
得られる経験 ・新たな事業を企画・実施する経験
・地方での農業のあり方について考え、行動する経験
・稼ぐ農業のビジネスモデルを考える経験
対象となる人 ・農業に興味がある方
・耕作放棄地など、地方の課題に興味がある方
・地元の農業などに関心がある方
活動条件 ◎インターン期間
2023年2月4日〜3月17日 現地活動/オンラインハイブリッド型
2月4日,6日 オリエンテーション(オンライン)
2月7日〜2月10日 オンラインインターン期間
2月13日〜3月17日 現地活動期間
3月16日 成果報告会
3月17日 修了研修
※福島県内での複数のインターンプロジェクトとの合同集合研修(事前・事後等)を予定しています。
※大学によってテスト期間が違うと思いますので、それぞれの事情に柔軟に対応します。

◎活動頻度
<オンライン>
2月4日,2月6日〜2月10日
【勤務頻度】期間中 週20時間目安
【勤務時間】9:00〜18:00の間で5時間程度
<現地活動>
2月13日〜3月17日
【勤務頻度】期間中 週5日(その他、業務時間外に毎週研修があります)
【勤務時間】9:00〜18:00 (日によって変則となります。原則8時間以内です)

◎活動費について
・自宅から現地までの交通費(往復1回分)が支給されます。
・宿泊場所は「ホテル双葉邸」を無償提供します。(シングルルーム朝夕食付)
https://www.futabatei.me/
・その他、現地滞在に関わる昼食などの費用は実費となり、平均で2.5万円ほどとなります。
※何か不明点・ご相談があれば、onodera@tatakiage.jp(小野寺)までご連絡ください。

◎備考
本事業は『福島県双葉郡広野町インターン地域交流活動等支援事業』を
一般社団法人TATAKIAGE Japanが受託運営しており、今回は合計4社の
企業と連携して取り組みます。
(宿やオリエンテーションでは、他3社のインターン生と合同になります。)
他の3社のプロジェクトについてはこちらを参照してください。
https://www.project-index.jp/coordinators/list?cd_id=78
活動場所 福島県広野町(現地滞在)、自宅等(オンライン)

私たちはこんなチームです!

農業を魅力ある職業に!

これまで、江戸時代から代々この地域で農業を営んできた新妻家は、2014年に現在代表取締役を務める新妻良平が、(株)新妻有機農園として新たなスタートを切りました。広野町に限らず双葉郡で40万㎡の農地で農を営んでおります。代表は、生まれた時から農業に携わり、現在60年以上の経験と実績を兼ね備えておりますが、「農業は、年に一度のギャンブル」と考えており、毎年毎年思考錯誤を繰り返しながら美味しい米をお客様に届けることを何よりも大事にしています。
園芸部門を主に担当する富田太一は、高校卒業後に東京農業大学に入学し、4年間授業を受けず卒論未提出にも関わらず、大学を卒業できた一次産業のド変態野郎です。大学卒業後、山梨県の大きな農業法人に就職し、2022年に一念発起し、ふるさと福島県で農業をするために弊社に入社しました。まだ30代ですが10年以上農業に携わり、携わったことがない野菜がほとんどないほどの豊富な経験の持ち主でもあります。
ここに、専務を務める新妻秀平に加え、代表取締役の妻 雅枝、専務の妻 経理及び広報を担当する未奈美、総勢5名体制で日々精進しております。

受け入れ企業からのメッセージ

株式会社新妻有機農園 専務/新妻 秀平

(株)新妻有機農園で2022年4月から専務を務めております。農業に関する知識は、主力メンバーの足元にも及びませんが、誰よりもこの地域を盛り上げていきたいと考えています。全国どの地域でも「農業の担い手不足」「地域の過疎化」「地方創生」といった課題が山積しているなか、福島県の双葉郡は震災の影響で一度全てがゼロになった地域です。他方で、これまでの常識もリセットされ、新たな取組を行った者が成功しやすく、新たな地域を創成することができる…日本で最も厳しい環境で最も成功しやすい条件がそろっているとも言えます。あなたが持っているアイディアを、この地域で試してみませんか。

[プロフィール]
1988年福島県広野町生まれ 東京理科大第一理学部卒業後、地方公務員として地元である福島県広野町に就職。10年間の行政経験を経て、2022年4月(株)新妻有機農園に入社し、現在専務を務める。

団体概要

設立 2014年4月1日
代表者名 新妻 良平
従業員数 5名
WEB https://niitsumayuukinouen.wixsite.com/website
住所 福島県双葉郡広野町大字折木字東下40番地3