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福島県

福島・帰還困難区域内で牛を使った農地保全への挑戦。制約が多い地域で、避難先や全国・海外からでも関われる仕組みを考えろ!

一般社団法人ふるさとと心を守る友の会

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

だれでも・どこでも・いつでも農地保全に参加できる仕組みを築きたい!

被災による傷や制約の大きい地域で生まれた牛力農地管理。避難先や全国・海外からも多数が関わる今の仕組みを、ITを活用してより発展させ、エコノミーで、エコロジーで、楽しい地域の未来につなげてください。

このプロジェクトについて

今回のインターンシッププロジェクトでは、福島県双葉郡大熊町・帰還困難区域にある「もーもーガーデン」という名の放牧地がフィールドです。東日本大震災を命からがら生き延びた牛たちに、毎日お腹一杯草を食べることで活躍してもらい、人も動物もその他自然もいきいき輝く空間を作りたいと、活動しています。
震災から9年、大熊町の一部地区では避難指示が解除され、住民が戻りはじめた場所もありますが、大半は立ち入るのに許可がいる帰還困難区域に指定されています。

受入担当者で「ふるさとと心を守る友の会」代表の谷さんは、静岡県出身。東日本大震災・原発事故が発生した当時は、東京で家畜とは無縁な会社員生活をしていた谷さん。2011年4月下旬、警戒区域が設定されて飼い主が入れず、家畜が飢えて無残に倒れていく様子をニュースで目にします。

福島に通いながら、助けを求めていた家畜の飼い主や住民と、支援したい人をつなげる活動を始めました。
現地では、厳しい立入制限で家畜に餌を運べずに困っていた農家の他に、草が伸びて農地が荒れてしまうことに困っていた農家がいました。
そこで、家畜に草を食べてもらい農地を保全をする「ふるさとと心を守る友の会」を2012年に設立。2013年にいわき市に移住、15年には楢葉町に移り、大熊町に通ってきました。現在までに被災牛11頭で地主11人の計7.5haの農地を回復・保全してきました。2019年には、クラウドファンディングなど支援者からの寄付、国内外の応援をもらいながら、冬季餌の自給自足もスタートさせています。

牛に草刈りのお仕事をしてもらう中で、当初全く予期しなかったステキな収穫もありました。死にかけていた災花や木が生き返ったことです。動物たちと同じく、地元の方々によって大事にされていた植物たちも、事故後に避難をさせられない中で、雑草藪に覆われてほとんど息絶えてしまいました。そんな中、何とか頑張って生き延びていた植物たちが、牛が雑草藪を食べたことで、息を吹き返したのです。桜や梅、柿、ブルーベリー、キウイ等の果樹から、バラやユリ、手まり花、アヤメなどの多種多様な植物が回復し、また、牛ふんで元気になってきました。

毎年事業を重ねる中で、「荒廃化・過疎化の進む地域の土地を牛によって美しく守ることができる!」と手応えを感じてきた谷さん。「人と、動物と、自然すべてが、生き生きと輝く空間を作りたい」を団体の事業ビジョンとして掲げて、牛を活用し、帰還困難区域という最も制約の多い場所で開発されてきた徹底的な省力化技術で農地の再生・収益化を目指しています。

直面している課題、挑戦したいことは数多くありますが、その中でも谷さんが今回のインターンシップで挑戦したいのは、この地域から避難された方、国内・海外の方、場所を離れていても農地保全に関われる仕組みづくりです。誰でも・どこでも・いつでも、この牛力農地管理事業に参加できるように、古今東西の事例をリサーチし、持続可能な地域発展のための未来の仕組みを新しく考えてください。

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 地域農林水産・6次産業
職種 企画・商品開発リサーチ・コンサルティング
活動支援金 あり
活動内容 だれでも・どこでも・いつでも地域の農地管理事業に参加できる未来の仕組みを考え、事業に実装させてください。

【ステップ1】理解(1週目)
まずは、もーもープロジェクトとその背景を理解します。

【ステップ2】ブレインストーミング(2週目)
もーもープロジェクトに誰でも・どこでも・いつでも参加できるアイディアを出します。
(現在まで、牛の里親制度、牛力除草のサポーター制度、後方支援隊、桜やキウイのオーナー権、クラウドファンディング、ボランティア受入、ホープツアー、講演会等を実施。今後のアイディアとして、バーチャルツアー、シェア農地、牛さんと栽培体験、収穫物ショッピング、連動ゲーム、農泊、もーもーダーチャ、等考えています。奇想天外なアイディアもお待ちしています!)

【ステップ3】リサーチ(2週目)
様々な人が関われる仕組みを、分野を絞らずに、世界中から事例を探します。事例が無ければ、既存のものの組み合わせや転用で新たな仕組みができないか考えます。

【ステップ4】分析(3週目)
それぞれの実現可能性について多面的に分析し、総合的に優先順位をつけ、整理した一覧表を作成します。

【ステップ5】実装(4週目~6週目)
ステップ4で優先順位の高かったものについて、実際に導入して、事業に組み入れて下さい。

【ステップ6】ガイド(7週目)
ステップ5の結果を基に、運用上の注意事項等をまとめた手引きを作ってください。
期待する成果 柔軟に様々なアイディアを出し、比較検討して、現時点での最適な案を出すこと
得られる経験 ・柔軟な発想
・豊かな思考
・新しいもの/ことのリサーチ
・多面的分析
・仕組み化
・企画
・農業/環境分野での知見
・課題先進地での取り組みへの貢献
・日本の地方・農業・食糧分野への貢献
対象となる人 ・柔軟な関わり方を創意工夫してみたい方
・課題解決に意欲のある方(新旧両面の+と-を見ることができ、良いとこ取りができないか考えられる方、別の発想で新しい方法を生み出そうとできる方)
・時間/空間の範囲を広げて体系的に考えたい方
・農業や環境に関心のある方
・地方の過疎化/活性化、耕作放棄地解消等に関心のある方
活動条件 【活動期間】2020年8月3日~9月30日
【活動頻度】週5日、1日4時間程度(20時間/週)その他、業務時間外に研修があります
【参加条件】自分用PCがあること、自宅にネット環境が整っていること
【活動支援金】このプロジェクトの参加者には活動支援金20,000円が支給されます。
※活動支援金は「いわきアカデミア協議会」から提供されます。
【このインターンシップは、復興庁主催の「復興・創生インターン」プログラムです】
「復興・創生インターン」に関するご質問・ご相談・事務手続きなどは、統括事務局の
株式会社パソナ(担当:高橋 連絡先:03-6262-6340)、このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、一般社団法人TATAKIAGE Japan(担当:小野寺・森・菊池 連絡先:info@tatakiage.jp)までお問い合わせください。
活動場所 オンラインのため自由
zoomミーティングの際は、光回線があるかWi-Fi電波が強いところ
事前課題 ①地域、もーもーガーデン、農業、環境について基本情報の把握
②インターン期間中に独力でできることの整理

私たちはこんなチームです!

もー(牛)が、MOW(草刈り)する、人・動物・自然がハッピーになれる空間

2011年東日本大震災とそれに伴う原発事故により、未だ住民が帰れずにいる福島県双葉郡大熊町の帰還困難区域内で、取り残され、餓死する運命だった被災牛の習性を活用して地域のエコ草刈りと実証研究を実施してきました。
牛に草を食べるお仕事をしてもらうことで、餌代を浮かしつつ、人の草刈りの手間を省き、そのままだと山林化してしまう農地を回復させ、地域の景観美化や環境保全をしています。また、草を食べる以外にも、牛は、倒木、伐根、施肥、蹄耕のお仕事もしてくれ、農地再生と栽培研究もしています。
副次的効果として、野生動物と病害虫の大繁殖が抑制されたり、火災の拡大を防いだり、不法投棄等犯罪を抑止していると言われています。
人・動物・その他自然、それぞれが共存共栄できる循環モデルです。

最初は田んぼ1枚分の面積からスタートしましたが、毎年依頼を受け、拡張を重ね、2013年から2019年までに大熊町野上地区の田んぼや畑、キウイの果樹園やお庭など、計7.5ヘクタールの保全を行いました。
2018年に里親制度&サポーター制度をスタートさせ、メディアで放じられると、地元住民に加えて、双葉郡周辺の自治体、福島県、全国からの応援や協力が大きく集まりました。
2019年、より持続可能な仕組みを目指して、「草刈りをし、その刈った草を丸めて牛の冬の餌を作る」のに必要な農機を、クラウドファンディングにより購入。修理が終わった農機から運転してロールを「自給自足」しつつ、「より広範囲の農地保全」を実施しています。
2020年、お仕事の依頼を受け、ふくしま版レンタカウ(rent a cow)準備中です。

第5期ふくしま復興塾第5期グランプリ受賞
第5回日本トルコ文化交流会「日本復興の光大賞」大賞受賞
テレビやラジオ、新聞、雑誌等で取り上げられています。

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受け入れ企業からのメッセージ

代表理事/谷 咲月

はじめまして。「ふるさとと心を守る友の会」の谷と申します。
皆さんは最近、「エコ草刈り」という言葉を耳にしたことはありますか?
ヤギや羊が雑草を食べて農地をきれいにしてくれるということで全国で活躍していますが、実は牛も広大な農地を保全することにかけて超優秀な存在なんです。
実は、牛は昔から農村の家庭の一員として、農耕や牛ふんで人の食糧生産に貢献し、この地で活躍してきました。
弊会の草刈り隊の牛たちは、震災後デビューではありますが、もうプロフェッショナルとして、毎日ウキウキと大量のお仕事に精を出し、肥料を出し、農地を回復させ、人を癒しながら大活躍しています。
地元や遠方の多くの方々がそれぞれにできることを協力し合いながら今の形になってきましたが、空間や時間等を超えてもっと多くの方が参加できるように発展させ、皆で恵みを享受できる地方活性化の新しいモデルを創りたいと考えています。
2か月間は、多くのことをインプットし、アウトプットできる時間だと思います。
是非皆さんの将来にも役立つものをこのインターンで得ていただきたいです。

[プロフィール]
海外の大学院で、国際紛争について学ぶ。
帰国後、行政・民間で働く中、東日本大震災により福島に関わるように。
農家からの依頼を受け、福島で被災牛による農地保全の活動を始める。
2013年福島県いわき市移住。2015年~双葉郡在住。

団体概要

設立 2012年8月9日
代表者名 谷 咲月
従業員数 5名
WEB https://moomowgarden.or.jp/
住所 福島県双葉郡大熊町大字野上字姥神地内