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インターンシップを探す測量会社が大型ドローンを使って、中山間地域と市街地を結ぶ配送サービスに挑戦。シャインマスカットの空輸や、買い物難民の問題を解決せよ!


福島県

測量会社が大型ドローンを使って、中山間地域と市街地を結ぶ配送サービスに挑戦。シャインマスカットの空輸や、買い物難民の問題を解決せよ!

株式会社大和田測量設計

僻地での物流問題を解決するドローン物流の実現可能性を探っていこう!

広野町の市街地から険しい山道を30分抜けた場所にある箒平地区。市街地と中山間地域の物流問題を解決し、買い物難民の問題もクリアできるドローン物流の導入に向けてニーズ調査や試験飛行などを実施しましょう!

このプロジェクトについて

学生のみなさま、こんにちは。
大和田測量設計は、福島県広野町で測量、設計、レーザー計測や情報処理など、いわゆる建設コンサルタントと言われる業務を行っております。測量といえば、すべての計画の起点となる部分。

都市の基盤を作っているというとわかりやすいでしょうか。近年では、河川氾濫シュミレーションやドローンによる災害時即時情報収集システムなど、災害に対する分野にも進出しています。

そんな私たちがいきなり物流関係の、しかも物を空輸したいというと少し驚かれるでしょうか。

きっかけは、広野町の桃源郷とも言われる箒平(ほうきだいら)地区。市街地からは細い山道を30分走らないとたどり着くことができませんし、携帯電話もほとんどつながらない、秘境のような場所があります。

たまたま、そんな箒平地区でブドウ栽培をしている農家さんの方と知り合い、山梨産のシャインマスカットにも劣らないおいしいブドウを試食させていただく機会がありました。山奥の冷涼な環境が、美味しいシャインマスカットを育てるそうなのです。

そんな農家さんの悩みは、シャインマスカットの管理や輸送です。普段住んでいる市街地から10km、しかも途中からは車一台しか通れないような細い山道を毎日通い管理しています。高級な商品でもあることから監視カメラを設置したいとのことでしたが、電波もインターネット回線も心細い地区なので、導入には困難がありました。

そんな中、弊社が所有している衛星Wi-Fiスターリンク※を設置することで、ライン電話の導入や監視カメラを導入でき、市街地からでも管理が一部できる、シャインマスカットの様子を確認できるようになりました。

残る問題は、輸送の問題です。先程お伝えした細い山道を越えて市街地にシャインマスカットを何度も往復しなければいけないため、非常に労力がかかるのです。そこで、今回のプロジェクト内容でもあるドローン輸送ができないか、検討をはじめました。

弊社のドローンを使用すれば、直線距離で6.6km間を空輸でき、その時間はたった5分ほどと想定しています。新鮮なシャインマスカットを市街地に迅速に運べるだけでなく、手間も大幅に削減することができます。

別の目線で見てみると、箒平地区は限界集落一歩手前の地域となっており、数世帯ほどの小さな集落です。買い物難民の問題も発生しているのではないかと考えています。シャインマスカットを箒平から市街地に運ぶだけではなく、市街地から箒平に生活用品を運ぶ、そんなドローン輸送の往復ができれば、一挙にさまざまな問題を解決できると考えています。

世の中に目を向けてみれば、ドローン物流の導入は近年始まったばかりで、長野県伊那市の「ゆうあいマーケット」さんの事例であったり、日本郵便さんでは2023年度中に物流専用の新型ドローン機体を導入して実用化を予定しているなど、最先端の取り組みとなっています。

国土交通省でも、無人航空機(ドローン)のレベル4飛行を2022年12月に解禁し、国土交通省の許可承認を受ければ、操縦者が視認せずにドローンを飛行させる、有人地帯の目視外飛行ができるようになり、ドローン輸送を受け入れる状況が整いつつあります。

学生の皆さまと一緒にやっていきたいことは、広野町箒平地区と市街地を結ぶドローン輸送の実証実験に向けて、まずはニーズ調査の部分と、技術的な課題を洗い出してもらいたいと考えています。

ドローン輸送に関しては、弊社単独でできることではなく、町役場や通信会社、他にもさまざまな連携が必要です。まずは、ドローン輸送ができる機運を創っていく、そして、ドローン空輸により広野町の食材を空輸できる環境を構築するための問題点を抽出し実践していきたいです。

広野町には都会にはない自然がいっぱいです。お米やみかん、シャインマスカットを始めとする美味しい農産物、海から登るきれいな朝日や、美しい星空、そんな素晴らしい環境でぜひドローン輸送のプロジェクトに挑戦してほしいと考えています。文系理系問わず、皆さまの挑戦をお待ちしております!

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ まちづくり小売り・流通
職種 エンジニア・プログラマーリサーチ・コンサルティング
活動支援金 なし
活動内容 ■ステップ1 (現地活動・2月上旬〜中旬)
◯事業理解・箒平地区の視察
◯現状の課題分析・ヒアリング調査
◯技術的課題の調査
まずは、大和田測量設計の事業内容を把握したり、実際にドローンを確認したり、箒平地区に訪れて環境を体験してみましょう。その上で、現在の買い物難民の問題のヒアリングだったり、シャインマスカットの農家さんのヒアリングを通して、どのような輸送を確立するか検討していきましょう。技術的な部分では、ドローン輸送に向けてクリアすべき課題を洗い出していきます。

■ステップ2 (現地活動・2月下旬)
◯配送メニューの作成
◯協力体制の依頼
ステップ1で実施したヒアリングを受けて、箒平地区と市街地を結ぶドローン輸送の配送メニューを作成していきます。また、発送や受け取りには現地のスタッフが必要なので協力体制の確立も行っていきましょう。

■ステップ3 (現地活動・3月上旬)
◯ドローン輸送の実証実験
実際に可能かどうか未知数な部分もありますが、技術的な部分をクリアし、インターン期間中に1度でもドローン輸送の試験運用を実現できたらと考えています。その結果をもとに今後どのような輸送ができるかブラッシュアップしていきましょう。

■ステップ4「まとめる」「伝える」(現地活動・3月上旬〜中旬)
◯今後のドローン輸送に向けた提言をまとめる
◯成果報告会の開催
最後の1週間は、実際1ヶ月やってきたことを取りまとめる期間です。現状の課題や今後の取組に向けた提言などをまとめていきましょう。最後に、地域の方や関係者向けの成果報告会で、この1ヶ月間行ってきたことをに発表します。
期待する成果 ・中山間地域の農家の輸送問題や買い物難民の問題や課題を明らかにすること
・ドローン輸送を実施するに当たり技術的な課題を明らかにすること
・将来に向けたドローン輸送の実現へ機運を高めていくこと
得られる経験 ・最先端のドローン輸送に関わる経験
・地方の中山間地域の輸送問題を解決に向けて考える経験
対象となる人 ・ドローンの研究を実際にやっている方、もしくはその分野に興味がある方
・中山間地域の過疎問題や、買い物難民の問題に興味がある、解決していきたい方
・コミュニケーションを通して問題を洗い出し、解決に向け前向きに考えていける方
活動条件 ◎インターン期間
2024年2月上旬〜3月中旬 現地活動型
2月上旬 オリエンテーション(オンライン)
2月上旬 現地移動日
2月上旬 〜3月中旬 現地活動期間
3月中旬 成果報告会

※福島県内での複数のインターンプロジェクトとの合同集合研修(事前・事後等)を予定しています。
※大学によってテスト期間が違うと思いますので、それぞれの事情に柔軟に対応します。

◎活動頻度
【勤務頻度】期間中 週5日(その他、業務時間外に毎週研修があります)
【勤務時間】9:00〜18:00 (日によって変則となります。原則8時間以内です)

◎活動費について
・自宅から現地までの交通費(往復1回分)が支給されます。
・宿泊場所は現地で準備しております。宿泊代はかかりません(共同生活を予定)。
・現地滞在に関わる食費などの費用は、実費となり、平均で2.5万円ほどとなります。
※何か不明点・ご相談があれば、onodera@tatakiage.jp(小野寺)までご連絡ください。
活動場所 福島県広野町(現地滞在)、自宅等(オンライン)
事前課題 事前課題を出したい場合はこちらに掲載できます。

私たちはこんなチームです!

人と技術により、都市基盤づくりを通して地域社会に貢献いたします

大和田測量設計は、測量設計・GISの技術を駆使し、データ収集・情報入力・解析を行い、人と自然環境との調和が取れた空間の創造に挑戦しています。私たちはその理念に沿って、測量・設計・調査・情報施工・情報処理分野を拡張し続けてきました。最近、i-Constructionの一環である測量技術の進歩にはめまぐるしいものがあります、弊社もUAV航空レーザー、地上レーザーなどの最新計測機器の導入を行い、技術者不足解消、働き方改革の推進を図るなど、社会の急激な変化を的確に予測し、迅速に対応できる会社として取り組んでおります。
持続可能な地域づくりを提供していくためには、新しい技術に敏感になることと、社員一人一人の技術力の向上を図り社員の力を結集することで、明るい未来があると信じております。

受け入れ企業からのメッセージ

株式会社大和田測量設計 営業二課課長/平山 昌仁

はじめて広野に来る学生だからこそ、新しい目線でこのまちを見てもらいたいなと感じています。知らないからこそ生まれてくるアイデアもあるでしょう。私たちの固い頭だけでは考えつかないような発想で作ってくれることを期待しています!

[プロフィール]
1960年千葉県生まれ。震災直後広野町に赴任し、第二の人生を大和田測量設計で送り始める。かれこれ11年の単身赴任生活。広野町の好きなスポットは二ツ沼総合公園。休日は地元の方とパークゴルフを楽しむ日々を過ごしている。

団体概要

設立 昭和61年9月25日
代表者名 大和田幹雄
従業員数 40名
WEB https://geo999.com/
住所 福島県双葉郡広野町上浅見川字山崎50-4