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インターンシップを探す【43年ぶりの祭り復活へ】地域の記憶を掘り起こせ!土地への愛着を生む、村祭りの復活・保存・継承プロジェクト!


福島県

【43年ぶりの祭り復活へ】地域の記憶を掘り起こせ!土地への愛着を生む、村祭りの復活・保存・継承プロジェクト!

一般社団法人 葛力創造舎

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

祭りはみんなの心の拠り所。ふるさと、葛尾村の祭りを次世代へ!

人口400人の葛尾村では、祭りの記憶をつなぐ人、そして祭りのこれからを担う人が少なくなっています。祭りの記憶が消えかかっている葛尾村で祭りを復活させ、わたしたちの手で村に活気を取り戻しましょう!

このプロジェクトについて

■葛尾村について
葛尾村は福島県の浜通りに位置する、あぶくま山系に囲まれた緑豊かな高原の村です。2011年3月の福島第一原発事故により、葛尾村の人たちは約5年間の村外避難を余儀なくされました。2016年6月一部地域を除き避難指示が解除されましたが、帰村率も低く、現在の居住人口は約430人、さらに高齢者の割合が50%程度となっており、地域の持続が危ぶまれています。こういった状況にふるさと消滅の危機を感じますが、葛尾村には人と人の繋がりである「結」の中にある人々の営みや文化、あぶくま高原の自然環境によって作り上げられてきた歴史があります。私たち葛力創造舎は「全国各地のつんがりでの村民」とともに、葛尾村の記憶や文化、歴史を次世代に繋げていくことを目指しています。

■葛力創造舎の取り組み
葛力創造舎は葛尾の風土や文化に根差した事業で葛尾村内外の人と人とを繋げていくことが役割だと考えて活動を行なってきました。その葛尾村に関わる人のコミュニティが「かづろうさんげ」です。
「かづろうさんげ」は『葛尾さんの家』という意味を表しています。コンセプトは「想いでつながるセカンドファミリー」として、葛尾村に関わる人たちがまるで「家族」のような関係性で関わり続けられることを目指しています。
例えば、毎年大盛況なイベントとして、5月は地域内外から集まった老若男女がふんどしともんぺで田植えをし、10月には稲刈り、冬には刈り取った米で『でれすけ』を造り、2月の「祝言式」はその酒でお祝いをします。その中で葛尾村内外の人たちが一緒にご飯を食べ、酒を飲み話をすることですぐに関係性が深まっていきます。並行して日本古来の伝統産業である稲作を葛尾の文化の主軸と捉え守りながら、米を使用した自社ブランド商品の開発にも、積極的に取り組んでいます。

■なぜ祭りの復活か
これまでつながりの創出に力を入れてきた葛力創造舎ですが、今後は更に村に関わる人が葛尾村への愛着を持つことで村に定期的に立ち寄り、定着する流れを作りたいと考えています。
そこで注目したのが、祭りの存在です。

昔から葛尾村では盆踊りや秋祭りなど、さまざまな祭りが行われていました。祭りの日は「ハレ」の日として、土地の祭りや神様を中心に、村人同士が集まり、コミュニティの繋がりを確認する日でした。また、祭りの神事では伝統的な踊りや音楽が奉納され、地域の伝統文化の継承という点でも重要なものでした。加えて、里山である葛尾村では先祖が残してくれた土地や常に変わらないものとしての自然との接点を感じる場としても祭りが存在していました。
しかし、2011年に発生した原発事故による全村避難により、地域の祭りの担い手がいなくなったことで、このような村の当たり前、すなわち文化・歴史・記憶・自然の繋がりが途絶えてしまいます。

このプロジェクトでは、葛尾村に連なる方々の想いやストーリーを掘り起こす中で、葛尾村が地域に住む人、そして地域を離れている人みんなの拠り所となれるような祭りの復活を担う仲間を募集します!

■葛尾村と関わり続けてほしい
私たちは、インターンで終わりではなくその後も葛尾村や葛力創造舎と関わり続けてくれるような方を募集しています!

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 地域文化・伝統産業
職種 リサーチ・コンサルティング新規事業
活動支援金 なし
活動内容 ==ミッション==
①葛尾村の全ての祭りについての調査を通して、村にとっての祭りの存在意義を明確にする
②10月〜11月に復活する村の秋祭りの事務局として実行手伝いを行う
③次期インターンのプロジェクトの提案

【STEP1】
■企業理解・地域理解・村の祭りについての調査
1‐1葛尾村に関する研修
1週間の隔離期間後、葛尾村に入り、フィールドワークを通して葛尾村の風土・文化を体感します。

1‐2葛力創造舎が求める成果物の理解
受け入れ団体である葛力創造舎の長期ビジョンや代表の想いについて理解を深め、本プロジェクトの方向性をすり合わせます。

1‐3葛尾村の祭りについての調査、他の地域の事例調査
葛尾村の全ての祭りの調査を行うだけでなく、祭りの復活に取り組む他地域の事例の収集を実施。祭り復活に必要な要素を洗い出し、今後の活動計画をより具体化させます。

1-4団体主催の新嘗祭実行のお手伝い
10月に予定されている団体主催の秋祭りの運営手伝いを通して、祭りが実際にどのように運営されているのかについて学びます。

【STEP2】
■村内でのヒアリング調査
2‐1村民へのヒアリング
祭りの舞台であった神社やお寺を訪れ、地域の人々10名〜20名に祭りの記憶をヒアリングします。

2‐2ヒアリング結果をもとに葛尾村の祭り復活へのロードマップを提案
事実の整理だけでなく、村民の想いも載せた村の記憶の掘り起こしを行い、受け入れ団体に今後の祭り復活の方向性について提案します。

【STEP3】
■次期インターンに向けての引き継ぎ資料作成
3-1村の祭りについての資料作成
本プロジェクトで明らかになった事柄について報告書を作成します。

3-2プロジェクト引き継ぎ書作成
団体の将来ビジョンに照らし合わせ、次期インターンのプロジェクトの提案を行います。

【STEP4】
■成果発表
4-1 発表準備
受け入れ団体以外のターゲットも想定し、発表準備をおこないます。

4-2 発表
期待する成果 ・葛尾村で行われていた祭に関する報告資料
・関係者ヒアリングを元にした祭りに関わるストーリーの掘り起こし
・祭り復活プロジェクトの立ち上げ(ビジョンの整理、ビジョン達成までのロードマップ)
得られる経験 ・人の想いに寄り添ったプロジェクト立案の経験
・社会に新たな価値を生み出す、ゼロイチの経験
・多様な意見に耳を傾け、施策に反映させる経験
・葛尾村への愛着
対象となる人 ・日本の風土や文化、祭りに興味がある人
・概念を整理したり、取り扱うことが好きな人
・起業や事業立ち上げなどを将来したいと思っている人
・世代の違う人との関わりが楽しいと思える人
・人が大事にしている想いに共感しようとする、その想いを大切にしてくれる人
・課題解決のために熱い想いを持って取り組める人
・葛尾村の一員になる気持ちで「繋いでいくこと」の重要性に共感してくれる人
活動条件 【実施期間】
<このプロジェクトは、現地住み込み型インターンです>
本プロジェクトの実施期間は2022年8月1日~9月16日の7週間(全体で280時間程度の活動)を予定しています。
※現地での活動については新型コロナウイルスの感染状況等によって、変更になることがあります。

【活動頻度・活動時間】
週5日(月曜~金曜)、1日8時間程度(40時間/週)
※企業の営業時間内(9:00~18:00)での活動が中心となります。
※活動の内容によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります。
※授業や期末試験との両立については配慮いたします。

【宿泊場所】
双葉郡内で宿泊場所を準備いたします。(町内宿泊施設、民泊等)

【宿泊費】
宿泊費は全額補助いたします。

【交通費】
1万円まで補助いたします。

【コーディネート機関】
一般社団法人葛力創造舎がコーディネート団体として実施します。
活動支援金としての支給はありませんが、一部交通費補助などのサポート制度が充実しております。詳細は個別にご紹介します。
※このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、一般社団法人葛力創造舎(担当:中島、連絡先:0240-23-6820)までお問い合わせください。
活動場所 福島県双葉郡葛尾村内

私たちはこんなチームです!

1000年先に紡ぐ、つながりコミュニティづくり

葛力創造舎が設立後一貫して取り組んできたのは、全村避難によって薄れた人と人との繋がりやコミュニティに、元の活気や温かみを取り戻すことです。毎年5月には、地域内外から集まった老若男女がふんどしともんぺで田植えをし、10月には稲刈りで収穫の喜びを分かち合います。冬には刈り取った米で『でれすけ』を造り、クリスマスイブに解禁、お正月や2月の「祝言式」など、祝いの席では皆がまさに『でれすけ』(だめなやつ)になるほど、村民に愛されているお酒ができました。
そしていよいよ次の段階として、地域外から葛尾村に関係する人をもっと増やしていく。今回このプロジェクトでは、村の人だけでなく全国から集まる関係人口が愛着を持てるような、つながりの村の拠り所となるような祭りの復活を行います。参画して下さる方も、葛尾の「村民」です。葛尾の未来を是非一緒に考えて下さい。

葛力創造舎の日々の活動についてはこちら
https://www.facebook.com/katsuryoku.sozo.sha

村民インタビューはこちら
https://katsuryoku-s.com/interview

受け入れ企業からのメッセージ

代表理事/下枝 浩徳

私は福島県葛尾村の出身で、大学進学を機に上京し、そのまま東京の企業に就職しました。都会にあこがれて上京したものの、人のぬくもりも感じられず、入れ替わりも激しい生活に虚しさを感じていました。お金を出せばなんでも揃う暮らしが創造的じゃない、地元に帰れば何か面白いことができるかもしれない、そんなことを思っていた矢先に、東日本大震災が起こりました。学生時代に培った地域づくりの経験を生かそうと地元に戻り、2012年葛力創造舎を立ち上げました。
いざ地域に入って活動を始めましたが、今まで都会で得てきたノウハウが全く通用しなかったんです。
何故かというと、当時の私は「仕事をつくり、お金を稼ぐことが地域にとって良いこと」だと思っていました。
でも、そうではありませんでした。地域の人が本当に望んでいたことは、「人とつながること」だったと気づきました。そこからの私は、「葛尾村やそこに住む人たちの幸せにつながるかどうか」を考えるようになりました。

これまで私たちは、「葛尾村を持続させる」を目的に村内でのイベントの開催や若者の人材育成など様々な活動をしていきました。
(役場と活動してきてどのような課題が見えたのか)
最初は、私たちの活動に難色を示す村民の方もいました。避難が解除されてやっと元の生活に戻れると思ったのに、今までの生活を壊されるかもしれないと思っていたのかもしれません。
それでも、何かを手伝ってもらったらしっかりお礼をする、恩を返す、というのを繰り返していくうちに今では、「今年の田植え、稲刈りイベントはいつなの?」と村の方から声をかけてくれるようになりました。
団体の設立から約10年がたとうとしています。
その中で気づいたことは、私たちがつないでいきたい村は、行政区で区切られた村ではなく、つながりの上にある村だということ。
だから今、村に住む人たちの思い出の掘り起こしが必要で、その思い出たちを大切にしていかなければいけないと思うんです。
そして、葛尾村の人や私たちが大切につないでいきたいと思っていることやものに、共感してくれる人たちが葛尾村に増えていったらいいなと思います。
地域で活動すると、うまくいかないことが9割です。それでも、あきらめずに今までやってきました。
壁にぶつかったからこそ見えてくるものもたくさんあったと感じています。
葛尾村の人たちが大事にしたいつながりを一緒に紡いでくれる仲間を募集します!

団体概要

設立 2012年2月11日
代表者名 下枝浩徳
従業員数 10名