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福島県

【大震災から10年】記憶を記録に。次の災害での犠牲を減らすために、ふくしまの家畜関係の災害の記憶を収集し、発信せよ!

一般社団法人ふるさとと心を守る友の会

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

災害時の家畜関係の記憶をまとめて発信し、次の災害に備えよう。

東日本大震災と原発事故に伴う未曽有の痛手を受けた福島県被災地から
家畜関係の記憶を記録に残し、経験と情報をまとめたサイトを作りたい。次の災害にも備えられるよう、知見や経験を発信していきましょう。

このプロジェクトについて

今回のインターンで、3回目の復興創生インターンのプロジェクトとなる一般社団法人ふるさとと心を守る友の会。

代表の谷さんは、福島県双葉郡大熊町・帰還困難区域にある「もーもーガーデン」という名の放牧地で、東日本大震災を命からがら生き延びた牛たちに、毎日お腹一杯草を食べることで活躍してもらい、人も動物もその他自然もいきいき輝く空間を作りたいと、活動しています。

このインターンが行われる2021年3月には、あの東日本大震災、原発事故から10年という節目が訪れます。去る2020年9月には、「東日本大震災・原子力災害伝承館」が福島県双葉町にでき、被災や当時を伝える施設は増えてきています。

しかしながら、家畜に関する被害やそれに対応してきた先人たちの経験を伝えることに関して、同じ旧警戒区域(第一原発から20km圏内)だった南相馬市小高区では進んできた一方、被害のあった地域の大部分を占めていた双葉郡においては極めて限定的であることが谷さんの課題意識となっています。

その後の全国各地の被災地でも、酪農家や畜産農家が牛などの家畜を置いて避難できず、極限状態の中で世話をし続ける事例が続いている、と話す谷さん。国は災害時の家畜への備えを呼びかけてはいますが、強制力のある法律がないため、農家による自助が基本だそうです。福島の経験には、編成された区域によって異なりますが、自助努力するためのヒントがたくさんあり、体系的にまとめる必要があると言います。

長期化する避難生活と高年齢化のため、酪農家・畜産農家の方は震災後、お一人お一人と亡くなっていっています。この震災後10年の節目を逃すと、これまでの経験をまとめる機会や、発信をしても関心を寄せる方が減るという危機感があります。震災直後は語りたくなかったことが、長い時を経て今、その記憶を遺さなくては、遺したいという畜産農家さんもおられるとのこと。

そのような背景から、今回のインターンでは家畜関係のこれまでの記憶を遺し、ウェブサイトにまとめ、発信していただくプロジェクトを行うことになりました。農家さんへのインタビューや、データに関しては少しずつ集めたものが手元にあります。この資料や様々な記録を整理し、どのように伝えるとわかりやすく伝えられるものになるのか。「編集」や「デザイン」の部分を学生の皆さんと一緒に実施していきたいと考えています。

代表の谷さんの他に、長期インターンで映像編集を行っている大学生さんや、これまで復興創生インターンで関わってくれた学生さんも携わってくれる予定です。グラフィックデザインや、インフォグラフィック、WEBのデザインをやっている学生さん、ライターや編集、データ整理に興味のある学生さん、映像編集などに興味のある学生さんにぜひ参加していただけたらと思いますが、経験の有無は問いません。

様々な人たちの思いを汲み取りながら、一緒に作り上げてくださる方をお待ちしています!

【参考動画・サイト】
▶︎前回のインターンの成果報告会動画を以下リンクでご確認いただけます!
https://youtu.be/Gfaal06C8Ug?t=8835
▶︎前回のインターンプロジェクトページ
福島・帰還困難区域内で牛を使った農地保全への挑戦。制約が多い地域で、避難先や全国・海外からでも関われる仕組みを考えろ!
https://www.project-index.jp/intern/20924

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 農林水産・6次産業環境・エネルギー・バイオ
職種 デザイン編集・ライティング
活動支援金 あり
活動内容 【プロジェクト目標】
家畜関係の記憶を記録に残す、ウェブサイトの作成

▶︎ステップ1 全体の工程と目標確認(最初の3日間)
まずは、ふくしまの家畜関係の記録と防災サイトを作るまでの流れを整理します。
期間内に誰が何をどう進めるかをあらかた決めます。(実際に進めながら、適宜修正OK)
プロジェクトメンバーの顔合わせや、現地滞在が可能であればもーもーガーデンの滞在もしていただき、現場の空気感も見ていただきます。※難しい場合はオンライン併用

▶︎ステップ2 情報を整理しながら理解(1週目後半~2週目前半)
2011年~震災と原発事故による家畜関係の状況を表に整理しながら理解していきます。(地震、津波、停電、断水、長期避難等)
これまで弊会で集めた資料に目を通していただきます。
農水省提供の情報を基に体系的にまとめ、様々な方へのインタビュー動画を視聴します。
防災に必要な情報を整理し、まとめます。

▶︎ステップ3 サイト設計のラフ作成(2週目後半)
どのような形で公開するか決定し、大まかな構成案(ラフ)を考えます。

▶︎ステップ4 編集・デザイン(3週目〜4週目前半)
構成案に基づき、文章作成・編集、デザインを行います。
現地滞在が可能な場合は、実際に様々な方にチェックいただきながら修正も入れていきましょう。写真素材や、取材が足りない場合はこのタイミングで補います。

▶︎ステップ5 サイト作り(4週目後半~5週目)
実際にサイトに実装していきます(WEBの専門的な知識は不要ですが、あればより良いです。)

▶︎ステップ6 公開(5週目)
3月11日までに公開を完了させましょう。
成果発表会の準備、インターン期間中の活動成果をプレゼン資料にまとめます。

◎+α目標(プロジェクト進行に余裕があれば踏み込みたい内容です。)
・冊子(防災ブック)への展開…サイトの内容をベースに、①この状況の時どうすべきか、と、②今から備えられること、を考えられるようなものにしたいと考えています。
・映像編集…長期で関わっているインターン生とともに編集作業にも加わってもらいます。
期待する成果 様々な人が見ることができ、適切な編集とデザインによってサイトを作り上げること。
今後の災害発生時にも福島の知見や経験が役に立つサイトにすること。
得られる経験 ・被災地での家畜農家の実情を理解する
・情報の整理・分析・編集
・分かりやすく伝えるデザイン
・企画
・課題先進地での取り組みへの貢献
・日本の防災・地方・農業・環境・食糧分野への貢献
対象となる人 下記のどれかがあてはまる方
・被災地のこれまでと現状を知り、伝える活動がしたい方
・今後増大すると予想される災害に備えて考えてみたい方
・他者の気持ちに寄り添うことができる方
・サイト構成、デザインが得意な方(IllustratorやFigma等経験者歓迎)
・データを体系的に整理してみたい方(インフォグラフィック含)
・インタビュー動画を編集できる方
・課題解決に意欲のある方
・農業や環境や動物に関心のある方
・地方の過疎化/活性化、耕作放棄地解消等に関心のある方
活動条件 【活動期間】
<このプロジェクトは、オンライン実施(一部現地活動あり)です>
・2021年2月6日~3月13日(全体で160時間程度の活動)
・上記期間のうち、2月8日~2月10日、3月4日~3月7日は現地での活動を予定しています。
※現地に行けない場合でもエントリーは可能です。面談時に相談をしてください。
※現地での活動については、新型コロナウイルスの感染状況等によって、変更や中止になることがあります。

【活動頻度・活動時間】
・週5日(月曜~金曜)、1日6時間程度(30時間/週) その他、業務時間外に研修があります。
※コアタイム(集中活動時間)を毎日決まった時間で設ける予定です。プロジェクトメンバーの予定をすり合わせて決定します。
※企業の営業時間内(9:00~18:00)での活動が中心となります。
※活動の内容によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります。

【参加条件】自分用PCがあること、自宅にネット環境が整っていること
【活動支援金】このプロジェクトの参加者には活動支援金20,000円が支給されます。※活動支援金は「いわきアカデミア協議会」から提供されます。

「復興・創生インターン」に関するご質問・ご相談・事務手続きなどは、統括事務局の株式会社パソナ(担当:高橋 連絡先:03-6262-6340)、このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、一般社団法人TATAKIAGE Japan(担当:小野寺・森 連絡先:info@tatakiage.jp)までお問い合わせください。
活動場所 オンラインのため自由
zoomミーティングの際は、光回線があるかWi-Fi電波が強いところ
事前課題 ①震災時情報、地域、もーもーガーデンについて基本情報の把握
②他の震災を伝えるサイトをいくつかピックアップし、構成を把握する
③サイトの構成(一枚の図で、必要だと思われる各メニューの配置された構図を描いてみる)

私たちはこんなチームです!

「もー(牛)が、MOW(草刈り)する、人・動物・自然がハッピーになれる空間」

2011年東日本大震災とそれに伴う原発事故により、未だ住民が帰れずにいる福島県双葉郡大熊町の帰還困難区域内で、取り残され、餓死する運命だった被災牛の習性を活用して地域のエコ草刈りと実証研究を実施してきました。
牛に草を食べるお仕事をしてもらうことで、大量の餌代を浮かしつつ、人の草刈りの膨大な手間を省き、そのままだと山林化してしまう農地を回復させ、地域の景観美化や環境保全をしています。また、草を食べる以外にも、牛は、倒木、伐根、施肥、蹄耕のお仕事もしてくれるため、農地再生と栽培研究もしています。
副次的効果として、熊や猪等の野生動物と病害虫の大繁殖が抑制されたり、火災の拡大を防いだり、不法投棄等犯罪を抑止しています。
人・動物・その他自然、それぞれが共存共栄できる循環モデルです。

最初は田んぼ1枚分の面積からスタートしましたが、毎年依頼を受け、拡張を重ね、2013年から2019年までに大熊町野上地区の田んぼや畑、キウイの果樹園やお庭など、計7.5ヘクタールの保全を行いました。
2018年に里親制度&サポーター制度をスタートさせ、メディアで放じられると、地元住民に加えて、双葉郡周辺の自治体、福島県、全国からの応援や協力が大きく集まりました。
2019年、より持続可能な仕組みを目指して、「草刈りをし、その刈った草を丸めて牛の冬の餌を作る」のに必要な農機を、クラウドファンディングにより購入。修理が終わった農機から運転して冬餌の草ロールを自給自足しつつ、牛力草刈り+機械力草刈りによるWもーイング(広範囲の農地保全)を実施しています。
2020年、福島県双葉郡の地元以外に、栃木県那須高原からも、耕作放棄地を牛に解消してほしいと依頼があり、草刈り隊を派遣。(※被災牛であるもーもーイレブンは原発から20キロ圏外へは出せないため、他の新人牛たちを草刈り隊員として養成、派遣しました。)
牛力草刈り後の牛ふんで肥えた土で、野菜や果物、花等の自然の循環栽培を実施中。
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2018年第5期ふくしま復興塾第5期グランプリ受賞
2019年第5回日本トルコ文化交流会「日本復興の光大賞」大賞受賞
テレビやラジオ、新聞、雑誌等で取り上げられています。

受け入れ企業からのメッセージ

代表理事/谷 咲月

はじめまして。ふるさとと心を守る友の会の谷と申します。
皆さんは最近、「エコ草刈り」という言葉を耳にしたことはありますか?
ヤギや羊が雑草を食べて農地をきれいにしてくれるということで全国で活躍していますが、実は牛は広大な農地を保全することにかけて唯一無二の存在なんです。
実は、牛は昔から農村の家庭の一員として、農耕や牛ふんで人の食糧生産に貢献し、この地で活躍してきました。
弊会の草刈り隊の牛たちは、震災後デビューではありますが、プロフェッショナルとして毎日ウキウキと大量の草を食べて、肥料で土を豊かにし、熊や猪から里を守り、人を癒しながら農地を保全して大活躍しています。
全国の7割を占める中山間地には大型農機が入らない条件不利地がたくさんあります。耕作放棄地となったそれらの農地を、平時から牛に守ってもらって、里山を再生し、有事にも備えられる牧柵作りと牛の放牧管理の技術を高めてきました。IoT化を含めて、災害に強いモデルの一つとして更に発展させていきたいと思っています。
世界でも類を見ない大規模複合災害の中心地だった、ここ福島から発信できることはたくさんあります。
今後一層深刻になると予想される災害に備えて、学べることがたくさんあります。
インターンの1か月間は、多くのことをインプットし、アウトプットできる期間だと思います。社会にも貢献しつつ、是非皆さんの将来にも役立つものをこのインターンを通じて得ていただければ幸いです。

[プロフィール]
国内で、国際法・国際政治について学んだ後、海外の大学院にて国際紛争分析を学ぶ。第1セクター~第3セクターで薄く広く働く中、東日本大震災により福島に関わるように。
農家からの依頼を受け福島で被災牛による農地保全の活動を始める。
2013年福島県いわき市移住。2015年~双葉郡在住。

団体概要

設立 平成24年8月9日
代表者名 谷 咲月
従業員数 5名
WEB https://moomowgarden.or.jp/
住所 福島県双葉郡大熊町大字野上字姥神地内