岩手県
募集終了大学生対象2022.12.9 2,585view
#締め切り間際# 老舗酒蔵とともに「発酵文化」を地域に伝える40日
▶株式会社 浜千鳥
このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。
酒蔵ツーリズム造成に向けた発酵体験会をプロデュース!
浜千鳥は、2023年に創業100年を迎えます。体験型酒蔵ツーリズムを通じて、酒造り文化を地域で継承し、次世代にも愛される釜石の酒蔵を目指します。浜千鳥と共に新しい時代を切り開く挑戦者を募集します。
このプロジェクトについて
■Point 1:地域とともに100年。釜石を代表する日本酒「浜千鳥」
1923年の創業から、地域に根ざし一貫して日本酒を醸造してきた浜千鳥(はまちどり)。
「自然とひとつになった酒造り」をコンセプトに、米、水ともに岩手県産の原材料を使用し、三陸の豊かな魚介を楽しむ食文化に調和した、スッキリと口当たりの良い日本酒を造っています。
また春には酒米の田植え、秋には稲刈りや仕込み体験、冬には地元で新酒の蔵出し祭りを開催するなど、地域とひとつになった酒造りをおこなっています。
新里進社長は、「浜千鳥のアイデンティティは、地域の人に認められ、愛されてこそある。地域があるからこそ、自分たちが浜千鳥として釜石で酒造りを続けられる」と話します。ここまで酒造りや、材料にこだわる理由は、地元に根付いてきた自信や誇りはもちろん、100年のあいだともに歩んできたストーリーがあるからです。
2022年11月には新しい取り組みとして、釜石の隣町、大槌町でも取り組みをはじめました。
大槌町で収穫した酒米と、その土地の湧水で醸された大槌の日本酒「源水 純米吟醸」を発売します。
この「源水 純米吟醸」は、大槌町民と一緒に、田植え、稲刈りで汗をかき、ワークショップやアンケートを通じて地域との対話を重ね、つくられました。
地域とひとつになった酒造りは、長い年月を重ねることで生み出されていきます。
■Point2:時代の変化とともに駆け抜ける浜千鳥
浜千鳥が創業してからの100年間、日本は大きな変化をとげました。
戦中、戦後の米不足の時代から一転、高度経済成長が始まると酒蔵は日本酒の大量生産を求められるようになりました。
その後のバブル期にはワインやウイスキーなどと同様に高級で華やかな日本酒が好まれましたが、平成には時代の変化とともに、地域の原料を積極的に使用したり、伝統的な醸造方法を復活させたり、造り手の考え方が感じられたりするような酒造りが活発になり、酒蔵の個性や文化的な価値が見直されるようになりました。近年ではインバウンドの増加や日本食への注目も相まって、海外でも日本酒が注目を浴びています。
日本人社会や価値観の変化とともに日本酒も変化してきました。
さて、みなさんはそんな日本酒がどのように生まれるのかご存知でしょうか。
日本人が古来から愛してきたお米は、精米、洗米、蒸米、仕込みなど多くの工程を経て日本酒となります。
そして、その日本酒造りの要となるのが、「発酵」です。発酵を経ることで、米は日本酒となり、あの魅力的な甘い香りと深い味わいをもたらします。
浜千鳥の新里進社長は、この「発酵を通じて地域の文化である浜千鳥の酒造りに興味を持ってほしい」と話します。
発酵は、子供や普段日本酒を飲まない大人にとっても身近な言葉です。「発酵」というキーワードで、イベントを開催することは、浜千鳥の日本酒造りを世代問わず知ってもらうきっかけとなります。また、幼い頃から、浜千鳥に触れていることは、次世代の浜千鳥を楽しむ層の育成、そして地域の味覚の継承につながっていきます。
社会の変化に寄り添いながら、同時に地域の食文化の継承を担う酒蔵の新しい取り組みが始まります。
■Point3:サステナビリティと酒蔵
日本酒は古来から日本でつくられてきました。浜千鳥も一部で機械化はするものの、基本的には大正時代から続く伝統的な醸造を行っています。
日本酒は、その醸造過程で様々な副産物を生み出していきます。その代表例は「酒粕」や梅酒の「梅」です。この地域でつくられた副産物の活用方法を地域と一緒に考えることは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の取り組みにつながります。
江戸時代、酒粕は家庭の貴重な甘味、旨味調味料として重宝されていました。地域で生み出されたものを余すことなく地域で活用していく。このサイクルは釜石で100年もの間、愛されている浜千鳥だからこそできる取り組みです。
今回のインターンシップのはじめには、企業で約1週間の酒造り研修を実施します。酒造り研修を通じて、「発酵」に関して知識を深めてもらうほか、企業や地域についても理解を深めてもらいます。
その後、企業担当者と共にターゲットを絞り、「発酵」体験会を企画してもらいます。そして、「発酵」体験会の情報を多くの人に届けるために、InstagramやFacebookなどのSNSや企業HPを活用して広報活動を行ってもらいます。また、一般募集した梅や酒粕の活用方法を実際に試していただきます。
そして、実際に「発酵」体験会を開催し、参加者向けのアンケートから振り返り・まとめを行ってもらいます。最終的には、社内報告会で、発酵体験会と副産物(梅や酒粕)の活用方法に関して企業と共に今後の方針を協議していただきます。
地元釜石に100年間愛されてきた酒蔵と時代に寄り添った新しい体験型酒蔵見学を共につくっていく仲間を募集します。
募集要項
募集対象 | 大学生 |
---|---|
期間 | 短期(3週間〜2ヶ月) |
テーマ | 農林水産・6次産業文化・伝統産業 |
職種 | 企画・商品開発新規事業 |
活動支援金 | あり |
活動内容 |
酒蔵ツーリズム造成に向けた発酵体験会の企画・広報・運営に携わるプロジェクト 【STEP1】 ●企業、商品、市場の理解(1週目:40時間) ・企業で約1週間の酒造り業務のサポートを行い、酒造りの中での発酵の役割や、釜石の飲食店への営業活動への同行を通して地域・企業理解を深める ・SNSで酒粕・梅の活用方法を募集、投稿 (浜千鳥を提供している飲食店さんへヒアリングしてレシピ投稿) 【STEP2】 ●SNSを通じた活用方法投稿促進、イベントの準備(2~4週目:120時間) ・社員の方と協力しながら、発酵体験会の準備を行う ・発酵体験会の集客・広報活動を行う ・梅、酒粕の活用方法のアンケート結果を確認して、実際に調理をする。必要に応じてSNSで拡散する ・定期的に社内打合せを実施しながら、内容のフィードバックをもらう 【STEP3】 ●発酵体験会・社内報告会の実施 (5~6週目:80時間) ・発酵体験会の実施 ・参加者向けアンケートを実施して、その結果をまとめる ・酒粕・梅の実レシピの事例をメルマガ・HPに掲載 ・社内報告会の実施 |
期待する成果 |
・発酵体験会の参加者10名以上 ・発酵体験会を1回以上実施 ・SNSを通じた募集投稿を3回以上 ・酒造りの過程で生まれる副産物の活用方法をSNSや紙媒体を利用して発信 |
得られる経験 |
・老舗酒蔵の下で体験型見学の立案から実行までプロジェクトを一気通貫でやり遂げる経験 ・日本酒を通じて、釜石の食文化に触れ、日本酒文化の継承に携わる経験 |
対象となる人 |
■必須条件 ・周りの人を楽しませることを心がけて、主体的な行動ができる人 ・イベントの企画や運営に興味があり、責任をもって取り組める人 ・日本酒の持つ文化的価値を地域に発信することに興味がある人 ■歓迎条件 ・地域の文化と日本酒を中心とした食の関連に関心がある人 ・老舗企業が行う地域でのSDGsの取り組みに関心がある人 |
活動条件 |
【活動期間】 2月初旬から3月中旬(要相談) 【活動頻度】 週5日 ※活動の内容・進み具合によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります 【活動時間】 受け入れ企業の通常勤務時間内に基づき実施 【宿泊】 釜石市内の宿泊施設(現地側で準備) ※このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、パソナ東北創生(担当:三浦 連絡先:mayumiura@pasonatohoku.co.jp)までお問い合わせください。 |
活動場所 |
岩手県釜石市(株式会社浜千鳥内) <現地で活動します> |
事前課題 | あり(マッチング後に1人1人に合わせて依頼します) |
私たちはこんなチームです!
自然とひとつになった酒造り
「浜千鳥」の由来は、国立公園に指定されている風光明媚な陸中海岸の浜辺に群れなす千鳥をイメージし、名付けられました。岩手県の豊かな自然に育まれ、さらりとした口当たり、味わい深く後切れが良いのが特徴です。陸中海岸で獲れた新鮮な海の幸、北上山地で採れた山の幸によく似合うお酒に仕上げられています。吟醸酒はフルーティーな香りを漂わせ繊細な中に深みを醸し、純米酒は穏やかな味わい。本醸造は燗でも冷でも、さらりとした飲みやすさがどのようなお料理にもマッチするように造っています。地域に愛される味を守りながら、新たな楽しみ方を提案していきたいと考えています。
受け入れ企業からのメッセージ
代表取締役社長/新里 進
弊社の経営理念は「地酒を通じて地域社会の役に立つ喜ばれる企業であること」です。
会社の存在意義を常に意識して、会社や商品をお客様に理解していただく活動を行い「地酒ブランド」を目指していきます。
地酒とはどのようなものであり、それがお客様にどうしたら喜んでいただけるかが、弊社の永遠の課題です。
インターンシップでは、地酒とはどのようなものかを理解し、酒造ツーリズムを目標に発酵体験会を作り上げていただきたいと思います。
[プロフィール]
釜石生まれ。中央大学理工学部管理工学科卒、1982年株式会社釜石酒造商会入社。
1998年関連会社酒類卸売業の株式会社釜石酒販代表取締役就任、2001年株式会社釜石酒造商会代表取締役社長就任。
2003年「地酒ブランド」を目指し、商号を株式会社浜千鳥に変更。
(趣味:きき酒と温泉)
団体概要
設立 | 1923年 |
代表者名 | 新里進 |
従業員数 | 14名 |
WEB | https://hamachidori.net/ |
住所 | 岩手県釜石市小川町3丁目8-7 |
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