宮城県
募集終了大学生対象2019.6.19 1,871view
ハイブランド「丸森しるく」を生み出せ!
▶【糸ラボ】丸森しるくプロジェクト
このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。
イノベーションの可能性に満ち溢れた日本の伝統産業がここに!
かつて日本経済を支える大切な基幹産業だった「養蚕・蚕糸業」
今や衰退の一途を辿る伝統産業をだからこそ!可能性を秘めた宝物だったりするのです
「丸森しるく」再興に向け、一緒に挑戦してみませんか?
このプロジェクトについて
【丸森の養蚕・蚕糸の現状とは?】
養蚕?繭?と、聞き慣れない方もいると思うので簡単に説明をすると、
「養蚕(ようさん)」とは蚕(カイコガ科に属する昆虫の一種)を飼育し、絹(シルク)の原料となる繭(まゆ)を生産することです。
日本の養蚕・蚕糸業というと、世界遺産「富岡製糸場」を思い浮かべる人が多いかもしれません。1920年代の最盛期だった頃は、全国各地で養蚕が行われていて、日本の経済発展を支える大切な基幹産業でした。
が、輸入品や化学繊維の発達などにより養蚕業はどんどん衰退。。。
全国で220万戸ほどいた養蚕農家は、今や300戸ほどに。
繭の生産量は400000トン→130トンにと、国産絹は希少なものになってしまいました。
ここ丸森でも、当時は世帯数の半分である約2000戸の農家が養蚕に励み、稲作とともに、住民の暮らしを支える大切な産業でした。
農家の女性は、出荷できない繭から絹糸をとり、それで家族の衣服を機織りする。
それが当たり前だったくらいに「丸森しるく(絹)」は身近な存在だったのです。
ところが今は5戸の養蚕農家が、高齢化・担い手不足という壁に向き合いながら
町の伝統産業を支えているのが現状です。絹糸をつくる文化も消えつつあります。
【インターン生のみなさんに一緒に取り組んでいただきたい『糸ラボ』とは?】
シルクの製品ができるまで・・・
蚕から取れた繭 → 繭から絹糸(シルク)にしていく(製糸) → 糸を使ったものづくり
『糸ラボ』とは繭から絹糸を作る「製糸」の仕組みを復活させるプロジェクト!
せっかく繭の「生産者」や、しるく素材を扱う作り手がいる丸森町なのに、
そこを繋ぐ「製糸」のフェーズを担う人材・仕組みが、今、欠けているのです!!!
かつて丸森町には繭の生産と糸づくりは大切な収入源であり、暮らしの一部でした。
大規模な製糸場があった歴史もあります。
ひとくちに「製糸」と言っても、その手法はさまざま。
手で紡いだり、昔ながらの道具を使ったり、機械を使ったり、何本で撚り合わせるか、太さ、強度など、奥深いもの。
どんな人が必要としていて、どんな糸を求めているのかをリサーチする必要もあります。
もしも丸森町で「製糸」を復活できたら、『丸森しるく』の糸や商品をブランド化させることも夢じゃない!
そんな想いを持って『糸ラボ』に取り組もうとしています。
【丸森町について】
若者や挑戦者が集まる町「丸森町」。
現在、丸森町では「地域おこし協力隊」という、地域をより活性化するために都市部から移住してチャレンジしている人が、宮城県最大の19名(2019年6月現在)も活躍中!今年度に10名以上増える予定もあります。
地域活性化のお手伝いをしている人、農業、林業の振興に力を発揮している人、移住促進をする人、ほかに起業家もおり、赤パンツを作っている人、ゲストハウスを運営している人など多彩です。
また、丸森に本拠地を置く地域商社やインバウンドを促進する会社で働く20~30代の若手人材も多いです。
最近では、他地域の方々に「丸森町っておもしろいよね」という声をいただいたり、わざわざ見にきていただく機会も増えています。
消滅可能性都市でありながら、勢い溢れる丸森町に1ヶ月滞在する中で、様々なプレイヤーの方々と交流してもらう予定です。
募集要項
募集対象 | 大学生 |
---|---|
期間 | 短期(3週間〜2ヶ月) |
テーマ | 文化・伝統産業ものづくり |
職種 | マーケティング・広報職人・ものづくり |
活動支援金 | なし |
活動内容 |
【Step1(1週目)】 ○地域理解・受入先理解 ・丸森しるくを知る ・養蚕農家を訪ねる。養蚕体験・見学を通して、原料生産の現状を知る(繭かき、繭の出荷) ・丸森しるくの作り手たちを訪ねる。体験を通して、現状を知る ・プロジェクトミッションに関する方針の作戦会議(みんなで) ・地域のプレイヤーとの顔合わせ ・自己理解促進・目標設定(コーディネーターと共に行います) 【Step2(2-3週目)】 ○糸ラボ(多様な糸づくりを体験し、展望を探る) ・昔ながらの道具で糸繰り(体験・記録・分析) ・機械を使って糸繰り作業(体験・記録・分析) ・手つむぎ作業(体験・記録・分析) ・繭を煮て、繭綿・真綿づくり(繭からお蚕様のサナギをとる作業有り) ○養蚕農家を訪ねる。養蚕体験・見学を通して、原料生産の現状を知るⅡ (蚕の赤ちゃんと対面!桑畑で桑をきり、蚕を与える作業) *カイコは生き物なので、天候、飼育状況によっては、多少内容が変更になることもございます。 ご了承ください。 ○上記作業に伴う作業&ミッション達成に向けた作業(可能な限り) ・丸森しるくの歴史調査 ・丸森の先人が残したしるく素材(糸・繭・真綿)・染め織り物の調査 ・シルク産業の現状調査 ・織り手が必要とする絹糸調査 ・価格考察 ・新商品開発についての調査 ・イベント調査 【Step3(4週目)】 ○糸ラボの展望・丸森しるくの可能性を探る Step1、Step2を取りまとめた、未来に向けた提案資料の作成 ・市場分析(製品によっての強度や太さを分析) ・製糸工程の工数計算 ・丸森しるくのブランディング、価格設定 ○報告会に向けた ・町のプレイヤーたちへの周知や協力の呼びかけ ・最終提案用の資料作成&プレゼン練習 ・自身の振り返り |
期待する成果 |
・丸森しるくを知る ・丸森しるくの価値の可視化・数値化 ・丸森の「暮らし」「人」の美しさや豊かさを自身で体感すること ・プログラムを作成するだけでなく、実際に手を動かし行動に移すこと ・参加学生自身が行動することによって自分自身のありたい姿、やりたいことに気づくこと |
得られる経験 |
・伝統産業、ものづくりの現場に触れる ・産業の生産から加工、販売まで一連で関わること ・蚕が繭をつくるまでの神秘的な工程を体験 ・蚕が触れるようになる ・様々な打ち手がある中で、自分たちで戦略や方向性をデザインし、実行に移す経験 ・丸森町で活躍する多様な人とのつながり ・自分自身のワクワクや生きがいについて考える経験 |
対象となる人 |
・蚕を触れる方(最初は苦手でもだんだん愛着がわく方がほとんど) ・元気に挨拶や連絡ができる方 ・自ら手を動かして、生み出すことが好きな方 ・東北や宮城、丸森町に関わってみたい方 ・いろいろな人の想いに触れたい方 |
活動条件 |
【活動期間】 2019年8月19日〜9月18日まで(この間の4週間程度) ※開始&終了日 相談可能です。 【活動頻度】 週5〜6日 ※その他、活動時間外に研修があります。 【活動時間】 8時30分〜17時30分 ※日によって変動があります。 【宿泊】 丸森・山元町内での宿泊必須 ※宿泊代はかかりません。 ★詳細は説明会や面接時にお伝えします。 【このインターンシップは、復興庁主催の「復興・創生インターン」プログラムです】 ・エリア内での複数のインターンプロジェクトとの集合研修(事前・事後等)を予定しています。 ・自宅から現地までの交通費(往復1回分)の補助があります。 ・宿泊場所は現地で準備しています。宿泊代はかかりません(町内宿所等を予定)。 ※「復興・創生インターン」は、復興庁事業「伴走型人材確保・育成支援モデル事業」として実施します。 「復興・創生インターン」に関するご質問・ご相談・事務手続きなどは、統括事務局の株式会社パソナ(担当:高橋・和田、連絡先:03-6262-6340)までお問い合わせください。 このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、一般社団法人ふらっとーほく(担当:阿部、E Mail:info@flatohoku.jp)までお問い合わせください。 ※このプロジェクトはヒトラボ TOHOKU(柴田)とふらっとーほくが共同で実施します。 |
活動場所 |
宮城県丸森町 等 ※研修等を近隣市町村で行うこともございます。 |
事前課題 | ・製糸産業以外の日本の伝統産業と言われる産業について2つないし3つ調べてきてください。 (始まり、隆盛時期とその理由、現状とその理由) ・課題解決に取り組んでいる伝統産業の先進事例を調査し、まとめてきてください(1つい上、まとめ方自由) |
私たちはこんなチームです!
丸森しるくの背景にある里山の「暮らし」「人」「文化」も体感してほしい
こんにちは!糸ラボの阿部倫子(通称・りんちゃん)です。
私は丸森の里山の暮らしぶりに魅せられて、いまここにいます。
私と「丸森しるく」との出会いは、最初は染め織りに興味を持ち、地元の地織保存会に通い始めたことから始まりました。
その後、「この地に技ありプロジェクト」http://co-atelier.jp/
とのご縁があって「丸森しるく」という産業全体と関わるようになりました。
丸森人の生活を支えた「養蚕・蚕糸」という伝統産業にまつわるストーリーや
それを守ってきた人達(養蚕農家・シルク作家)の真摯に作業に取り組むホレボレする姿、そして、シルクそのものの魅力。
それらとともに、背景にある丸森の「暮らし」「人」「文化」の美しさや豊かさも伝えられたらなと思っています。
それがいつか、シルクを支えてきた皆さんや地域の誇りや活力となり、
安定した経済効果、働き口にも繋がっていったら、皆が幸せになれるんじゃないかな。と信じてこれからも取り組んでいきます。
受け入れ企業からのメッセージ
丸森をつむぐ暮らしの手仕事「しるくわ」/阿部倫子
地元のおばあちゃん方の話を聞いていると、本来の「丸森しるく」は華やかな装飾品等というより、暮らしのための、生きるための道具・日用品であり、工芸というより、民芸に近い存在だったように感じます。
それをこれから今の時代に合わせカタチにしていきたいと思っています。
安価で便利なものが溢れる世の中だけど、本物を求める人、イチから創り上げる価値を分かってくれる人、その背景にあるストーリーを大切に想ってくれる人がちゃんといるのも事実。
まずは、そういう方々に「丸森しるく」をお届けできたら嬉しいです。
と生意気なことを言っても、できることは限られてるし、頭も体も1つしかない。地味にひとつひとつこなしていくしかない。
だからこそ、一緒に「丸森しるく」の未来を考えてくれる方をお待ちしてます!
やっとスタートを切ろうとしているところです。
肩肘はらずに、どんな失敗も原動力にしながら、一緒に挑戦してみませんか?
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