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インターンシップを探す人口25人の集落で「地域の記憶と誇り」を未来へつなぐ。住民への聞き書きと農作業に伴走し、口伝の知恵や手仕事を可視化する1ヶ月間の現地滞在型インターン


石川県

人口25人の集落で「地域の記憶と誇り」を未来へつなぐ。住民への聞き書きと農作業に伴走し、口伝の知恵や手仕事を可視化する1ヶ月間の現地滞在型インターン

石川県輪島市矢徳集落

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

「故郷を残したい」人口25人の集落に寄り添う1ヶ月

地震や豪雨を経た輪島市矢徳集落で、お年寄りや住民への「聞き書き」に挑戦。地名の由来や逸話、受け継がれた手仕事を記録化するとともに農作業も支え、小さくとも誇りある地域の記憶と営みを未来へ届ける。

このプロジェクトについて

■ 輪島市門前町七浦地区・矢徳集落について
里山里海の貴重な原風景を残す、石川県輪島市門前町の七浦(しつら)地区。地理的な条件もあり、かつては「陸の孤島」と呼ばれた時期もあるほど、独自の豊かな自然と暮らしが息づいてきた地域です。しかし、2024年の能登半島地震、そしてその後の豪雨災害は、地域の風景や暮らしに大きな影を落としました。

今回の活動舞台となる「矢徳(やとく)集落」は、10数世帯が身を寄せて暮らす小さな集落です。地震や豪雨の影響で水路が被害を受け、これまで通りにお米を作ることが難しくなりましたが、それでも住民の皆さんは互いに声を掛け合い、前を向いて歩みを進めています。震災後に始まった月1回の食事会で顔を合わせたり、お米に代わる新しい取り組みとして蕎麦の作付けを始めたりと、小さくとも確かな歩みが生まれています。

■ 誇りある営みを、しなやかに未来へつなぐ
矢徳集落が目指すのは、「ネギみたいに細く長く粘り強くしなやかに、次の世代へつないでいく」姿です。人口の急増を目指すのではなく、小さくとも誇りを持って日々の暮らしや農業を守り、世代交代をスムーズに行える土台を作ろうとしています。

この地には、「ネギ嫌いでも食べられる」と定評のある「矢徳ネギ」や質の高いジャガイモなど、誇るべき農産物があります。また、豊かな自然とともに生きてきたお年寄りたちの手元には、地名の由来や昔から伝わる逸話、おばあちゃんしか作れない籠の編み方、さらには長年培われてきた農の技術など、文字には残っていない数々の「口伝の知恵」が眠っています。

しかし、住民の高齢化が進むなかで、こうした大切な営みや知識が記録されないまま失われてしまう危機に直面しています。矢徳集落がこれからも存続し、誇りを持って営みを続けていくためには、日々の作業の手を補うとともに、この地で受け継がれてきた「知恵や記憶」を言葉や映像として記録し、次へと受け渡す存在が必要です。

■ インターン生に託される2つのミッション
今回参加するインターン生には、集落の日常に溶け込み、住民の手仕事や農業のパートナーとして、以下の2つの軸で活動していただきます。

就農者の農作業サポートと「口伝・技術」の記録化(継承の土台づくり)
・農作業の伴走と「口伝の農業技術」の記録
日々の農作業(矢徳ネギや蕎麦、ジャガイモ等の作業)をしっかりとお手伝いしながら、農家さんが感覚的に行っている作業のタイミングやこだわり、土づくりのコツなどの「口伝の技術」をインタビューし、写真・映像・言葉で記録・言語化します。
・農業の現状把握
既存の販路は何があるか、作付け量・出荷量はどれくらいか、生産コストはどれくらいか、どれだけ売れたら利益になるのか、といった今後の戦略を考えていくうえで必要な情報を整理します。

地域住民への聞き書きと「伝承・記憶」の記録化
・聞き書きによるローカルな記憶の記録化
お年寄りや住民の皆さんとの会話を通じて、矢徳の地名の由来、昔から伝わる地域の逸話、おばあちゃんしか知らない籠作りの技術など、口頭でしか語られてこなかった地域の暮らしの記録を丁寧に聞き書きし、残していきます。

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 地域農林水産・6次産業
職種 リサーチ・コンサルティング
活動支援金 あり
活動内容 【第1週:集落への合流と関係構築、農作業のスタート】
「現場に入り、住民や就農者との信頼の土台を作る」
現地到着後、まずは区長や住民の皆さんへの丁寧な挨拶回りを行います。並行して日々の農作業のお手伝いをスタート。現場で汗を流しながら、現在の農業の課題や集落の歴史、暮らしの背景を当事者の目線から学びます。月1回の食事会などの集いの場にも参加し、集落の一員としての関係性を築きます。

【第2週:農作業のサポートと口伝技術・地名・逸話の聞き書き】
「『言葉にされていない知恵や記憶』の紐解きと記録」
農作業をサポートしながら、「なぜこの時期にこの作業をするのか」「この土地ならではの育て方」といった農の技術をインタビューし、記録にまとめます。また、作業の合間や日常の交流の中で、地域の地名の由来や昔話、伝統的な手仕事(籠作り等)について聞き書きを開始。既存の野菜の販売ルートや出荷状況の整理も並行して進めます。

【第3週:聞き書きの整理と直販・発信の土台づくり】
「記録の編集と、こだわりを伝える発信」
集めた「地名の由来」「地域の逸話」「手仕事の技術」などの聞き書きデータを整理・編集し、後世に残せる記録物の形へと整えていきます。

【第4週:仕組みと記録の引き継ぎ、成果報告】
「形にした記録と運用の手渡し」
整理した「農作業の技術記録シート」や「地域の聞き書き記録」を、集落や就農者が今後も活用できるようわかりやすくまとめ上げ、集落の皆さんに報告・共有します。感謝を伝えるとともに、今回の記録と成果を次の世代や関わってくれる人たちへ引き継げる形にしてプロジェクトを完了します。
期待する成果 ・聞き書き・口伝の記録化
可能な限り住民全員の聞き書きを実施し、冊子としてまとめる。
・農の技術の記録化
農作業の「暗黙知」を映像化・言語化した資料を作成する。
・情報のとりまとめ
出荷量、既存の販路、生産コストなど、今後の戦略に必要な情報のとりまとめ。
得られる経験 ・正解のない過渡期のコミュニティに寄り添う経験
・世代や文脈の異なる相手の懐に飛び込む、「関係構築力(対人受容力)」
・人口減少という「縮小の現実」を直視し、あるものを活かす「課題解決力」
・見えない知識や感情を言葉・形にする、「編集・言語化能力」
対象となる人 ・年の離れた人と話すのが好きな人
・地域の暮らしの知恵や昔話にワクワクする人
・「美味しいもの」の裏側にある、作り手のこだわりやストーリーに惹かれる人
・教科書通りのボランティアではなく、地域ビジネスの立ち上げや伴走支援を体感したい人
活動条件 2名~3名の募集※ご友人を誘っての参加もOK! ※運転免許必須
参加型:住み込み(地区内の集会所もしくは地区の方のお宅にホームステイ)
活動期間:(短期)2026年8月~9月 (期間は相談可能です)
活動時間:日の出から日の入りまで。おおよそ日中。特に時間指定無し
交通費:自己負担(県外の学生は、石川県の助成あり。詳しくはご相談ください◎)
宿泊費:調整中
※食費やそのほかの費用はなどは基本自己負担となりますが、野菜を収穫するなどの自己調達やご近所さんのお裾分けなどもあります。
活動支援金:4万円
活動場所 石川県輪島市門前町矢徳集落

私たちはこんなチームです!

震災と豪雨を越えて、この故郷をともに紡ぐ矢徳集落

輪島市門前町七浦地区にある矢徳(やとく)集落は、16世帯25人が暮らす、とても小さく、だからこそ驚くほど温かい絆が息づく場所です。

2024年の能登半島地震、そして続く奥能登豪雨によって、集落の大切な水路は破壊され、お米作りを断念せざるを得ないという大きな苦境に立たされました。しかし、矢徳の人々は決して下を向きませんでした。
「自分たちの生まれ故郷を、ここで途絶えさせたくない」
その強い想いが、いま住民同士の関係性をよりいっそう深く、濃密にしています。

地震の後、区長の呼びかけで始まったのは、月に一度、みんなが集会所に集まって一緒に昼食をとる時間。大半を占める高齢の住民たちが自宅に引きこもってしまわないよう、たわいもない世間話をし、お互いの顔を見て安心し合う。そんな温かい空気感が漂っています。

お互いの体温を感じられる距離で支え合い、故郷の未来のために一歩を踏み出し始めている——矢徳集落は、過酷な状況のなかでも、人のつながりの持つ本当の温かさと強さを教えてくれる場所です。

受け入れ企業からのメッセージ

区長/高嶋幸雄

2024年の地震と豪雨で水路が壊れ、お米が作れなくなったときは目の前が暗くなりました。でも「生まれ故郷をここで終わらせたくない」と、みんなで身を寄せ合い、ネギや蕎麦の栽培に前を向き始めています。

私たちに足りないのは、この誇れる農業を未来へ残す「稼ぐ仕組み」と「知恵」です。

ぜひ1ヶ月、私たちの暮らしに混ざり、知恵を貸してください。新しい風が吹くのを、集落みんなで待っています。

団体概要

設立 ?
代表者名 高嶋幸雄
従業員数 25名