石川県
募集中大学生対象12日前 72view
【オンライン×現地】能登の震災で生活を支えた井戸を未来へ!商店街の民家調査とマップ作り、日常から「忘れない備え」と交流を生む防災イベント企画
▶一本杉通り振興会
日常の井戸端から備える防災。イベントを通じて復興方針を形にする。
歴代インターン生のバトンを繋ぎ、能登の商店街の「復興方針」を形にするプロジェクト。地域資源を活かしながら、防災を楽しく学ぶイベントを企画する。
このプロジェクトについて
■ 一本杉通り商店街について
遡ること600年前、かの有名な前田利家が築き上げた城下町に形成された商人の町、それが石川県七尾市にある一本杉通り商店街です。
七尾市は、七尾湾を有する穏やかな港町。江戸時代~明治時代に、大阪と北海道を結ぶ北前船の寄港地として栄えました。そのため、一本杉通り商店街には、北海道からの昆布を売るお店や植物ロウを主原料に自然の材料でできた和ろうそく屋さんなど、現在も様々なお店が立ち並んでいます。
2024年1月に発生した能登半島地震で、一本杉通り商店街は大きな被害を受けたものの、一本杉通り振興会の方たちは発災の 1ヶ月後から一本杉復興マルシェを開催するなど、再建に向けて動き出しました。地域の婚礼文化を取り上げた「花嫁のれん展」、”食”のイベント「うますぎ一本杉」などを開催し、一本杉通りがより発展するような企画を考え運営しています。
■ 一本杉通りの復興方針
各店舗の復興に取り組みながら、商店街としての復興方針について、話し合いを重ね、2025年3月に「一本杉通りの復興方針」が策定されました。
「四季と五感と向う三軒両隣りを、ずっとずっと紡ぎ続ける一本杉通り」
これが一本杉通りの目指す姿です。そして、この実現のため、次のような方針を示しました。
【一本杉通りの復興方針】 (実現のための5つの方針)
方針1 明治から令和の家並みが息づく町
方針2 いろんな「屋」のふだんの魅力とハレの日の魅力
方針3 チャレンジを応援して目的地となる “お店” を増やす
方針4 まちの「復興」を外にひらく
方針5 井戸端のある町、災害に常に備える町
■ インターン生が繋いできたバトン
一本杉通りの被害と復興の現在地が見えた2025年は、一本杉通り商店街における能登半島地震からの復興元年とも言えます。しかし、2026年を迎え、店主たちの努力で少しずつお店は再開していますが、解体が進んだことで空き地や空き家が目立ち、町の景色は大きく変わりつつあります。また、「若い人が立ち寄る機会が少ない」という震災前からの課題も、より深刻に感じられるようになりました。
こうした課題に対して、商店街の方とともに、震災前から取り組んでいたのが学生インターンでした。これまでのインターン生たちは、その時々の町の状況に応じた役割を担い、リレー形式でプロジェクトを積み重ねてきました。
【インターンの先輩たちが繋いできた一本杉振興会のインターンプログラム】
・初代は、クイズを解いてお店を巡る企画を実施。オリジナルデザインのトートバッグをフックに、店主とお客さんが対話するきっかけをつくりました。
・2代目は、初代が築いた関係性を活かして、店主への取材を重ね、復興への現状や想いを記録。SNS等を通じて商店街の「今」を伝え続けました。
・3代目は、若者の立ち寄りが少ないという課題に対し、空きスペースを活用したカフェを運営。地元の高校生とつくりあげることで、商店街の中に新しい世代が集うきっかけをつくりました。
・4代目は、先代がつくった場を一時的なものとせぬよう、一本杉復興マルシェにおいて、学生主体のカフェ運営を継続。さらに、解体によって生じた空き地を活かし、若い世代が楽しめる遊び場を創り出すことで、多世代が一本杉で交差する可能性を見せてくれました。
前の代が築いた商店街の方たちとの信頼関係の上に、次の代が新しいアクションを加えていく。この積み重ねが、商店街の復興につながっていきます。
■ 5代目が挑む、「復興方針」の具現化
そして今、このバトンを受け取る「5代目」のインターン生に託したいのは、商店街が未来へ向けて掲げた「5つの復興方針」を、実際のカタチにしていくことです。
今回は、【方針5】のプロジェクトをメインに動かしていただきます。
【方針5】日常の交流と防災を繋ぐ「井戸マップ&防災イベント企画」
一本杉通りがある御祓(みそぎ)地区には、古くから地域に開かれた「井戸」が点在しています。震災時にも人々の生活を支えたこの大切な地域資源を可視化し、次なる備えとコミュニティの場づくりに活かします。
ミッション: 地域を歩き回り、現在も使用可能な井戸のフィールドワーク・調査を行います。それを1枚の「井戸マップ」として制作。さらに、地域の子どもたちや住民の方に井戸の存在を楽しく知ってもらうための防災イベント(例:『井戸探しトレジャーハンター』など)を企画・運営してください。
昨年は、「打ち水大作戦」と称して、住民に井戸の存在を知っていただくことと、暑さ対策を目的に、商店街の店主が期間中、意識的に打ち水をするイベントが開催されました。
このように、イベントを通じて、住民のみなさまに井戸の存在を知っていただくことは、有事の備えに繋がります。「防災」と聞くと、避難訓練のような少し堅いイメージを持ちがちですが、「井戸端会議」のように、日常の暮らしや楽しいイベントの中に自然と防災を溶け込ませるような工夫をするのが、皆さんの力の見せどころです。
■ あなたの関わりたい気持ちに沿った、柔軟な参加方法
ご自身の状況に合わせて、以下の3つのパターンから活動スタイルを選べます。
【パターンA】じっくり伴走:オンライン×現地ハイブリッド型
・6月〜7月: 週1〜2日程度、学業と両立しながらオンラインでのミーティングや情報のインプット、可能なら現地に来て地域住民との関係構築。
・8月〜9月(夏休み): 現地に滞在し、井戸の調査、イベントの企画・運営を行う。
・10月〜11月:週1〜2日程度、オンラインで井戸マップの作成や、マップの運用方法の策定を行う。
【パターンB】短期集中:現地スポット型
・7月〜9月のみ: 大学の夏休みを利用して、現地に滞在して一気にプロジェクトを推進します。
【パターンC】オーダーメイド型
「オンラインの割合を増やして関わりたい」「平日週2日なら参加できる」など、ご自身の学校のスケジュールに合わせた期間の相談も可能です。(※期間に応じて、任せるプロジェクトの裁量は変わります。)
募集要項
| 募集対象 | 大学生 |
|---|---|
| 期間 | 長期(3ヶ月以上) |
| テーマ | 地域まちづくり |
| 職種 | 企画・商品開発新規事業 |
| 活動支援金 | あり |
| 活動内容 |
【Step 1:既存情報のインプットと関係構築】(6月〜7月:現地×オンライン) 「過去の調査を知り、商店街・地域と繋がる」 活動内容: 一本杉通振興会が過去に実施したアンケート結果や、地域づくり協議会がこれまでに調査・蓄積してきた井戸に関する既存情報を徹底的に読み込み、インプットします。同時に、振興会の定例会への参加や丁寧な挨拶回りを通じて店主の皆さんとの関係性を築き、活動の土台を作ります。 【Step 2:民家への補足調査とフィールドワーク】(7月〜8月:現地コミット) 「未調査エリア(民家)へ潜り込み、井戸の現状を可視化する」 活動内容: まだ調査が行き届いていない「民家(個人宅)の井戸」に焦点を当て、現地でのフィールドワークや住民の方々へのヒアリング調査を行います。聞き取りを通じて、現在も使用可能な井戸の状況や、震災時にどのように使われたかなどのエピソードを集め、マップの情報を補完します。 【Step 3:日常に溶け込む「井戸マップ」の制作】(8月〜9月:現地×オンライン) 「平時から忘れないためのマップ化と、活用方法の検討」 活動内容: Step 1・2で集めたすべての情報を統合し、1枚のオリジナル「井戸マップ」を制作します。単に場所を示すだけでなく、課題である「完成したマップをどう日常で活用してもらうか」について、振興会や地域住民とワークショップ等で意見を交わし、具体的な活用アイデア(回覧、店舗への掲示、観光ルートへの組み込みなど)を決定します。 【Step 4:防災イベントの企画・運営】(9月〜10月:現地×オンライン) 「楽しく学び、地域に交流を生み出す場づくり」 活動内容: 完成した井戸マップを活用し、地域の子どもたちや住民が平時から楽しく井戸の場所を覚えられる防災イベント(例:『井戸探しトレジャーハンター』や、過去の打ち水大作戦を進化させた企画など)を企画・運営します。 【Step 5:日常への定着と次代へのバトン】(10月〜11月:現地×オンライン) 「イベントの成果発信と、持続可能な仕組みづくり」 活動内容: 開催した防災イベントの様子や、決定した井戸マップの活用方法をSNS等で広く発信し、当日参加できなかった住民や外部へ「日常の交流と防災の繋がり」を伝えます。有事への備えが商店街の日常にしっかりと定着する仕組み(マップの定期更新ルールなど)を整え、一連の成果を次の代のインターン生へと繋ぎます。 |
| 期待する成果 |
・井戸情報のアップデート(方針5): 既存データに民家の調査結果を加え、現在利用可能な井戸を網羅した「井戸マップ」を1枚完成させる。 ・マップ活用方法の決定(方針5の課題解決): 商店街や地域を巻き込み、日常的にマップを使い続けるための具体的な活用ルート・方法を1つ以上確立する。 ・防災イベントの動員(方針5): 企画した井戸イベントに、地域住民や子どもたちを計20名以上動員し、平時からの防災意識と交流を生み出す。 |
| 得られる経験 |
1. 正解のない「ゼロからの企画・実践力」 復興というマニュアルのない現場で、「井戸を使った防災イベント」を自ら企画し、地域の人々を巻き込みながら形にする、社会で最も求められるゼロイチの経験が得られます。 2. 地域のリアルな意思決定に触れる「伴走型コミュニティマネジメント経験」 商店街の定例会議への参加や店主の皆さんへの挨拶回りを通じて、地域の大人たちがどのように合意形成をし、町を動かしているのかを間近で学びながら、ハブとして動く調整力が身につきます。 3. 答えのない事態を面白がる「ネガティブ・ケイパビリティ(持ちこたえる力)」 震災の爪痕が残る景色や、日々変化する被災地の状況に対して、安易な正解を求めず、地域の声を丁寧に聴きながら「今、自分にできること」を粘り強く探し続ける、タフでしなやかな人間力が育ちます。 |
| 対象となる人 |
1.「防災」や「まちづくり」を、もっと身近で楽しいものに編集したい人 「防災」と聞くと、避難訓練のような少し堅いイメージを持ちがちですが、「井戸端会議」のように、日常の暮らしや楽しいイベントの中に自然と防災を溶け込ませるような、仕組みのデザインや企画の「編集」に興味がある人。 2.飾らない、地に足の着いた言葉やコミュニケーションを大切にしたい人 「がんばろう能登」といった記号的なスローガンを掲げるのではなく、商店街の日常に溶け込み、店主たちと「向こう三軒両隣り」の目線で泥臭く、誠実に向き合いたい人・本質的な地域活性に関わりたい人。 3.一過性のイベントで終わらせず、「続く仕組み」を考えたい人(仕組みづくり) 「イベントをやって楽しかった」だけで終わらせるのではなく、「完成したマップをどうすれば日常的に使ってもらえるか?」という一歩先の課題に、地域の人と一緒に頭を悩ませ、伴走したい人。持続可能な地域づくりのリアルを学びたい人。 |
| 活動条件 |
■期間:最長で2026年6月~11月上旬 。スポットで7月~9月のみの参加も可能。(まずはご相談ください◎) ■頻度:週2~5日程度 ※期間・頻度ともに相談可能◎ ■形式:オンライン/現地ハイブリッド ■活動支援金 30,000円/月 ※宿泊施設を利用する場合:インターンハウス(シェアハウス)を紹介 →滞在費17,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット代込み) |
活動場所 |
banco(株式会社御祓川) 石川県七尾市生駒町3番地3 |
私たちはこんなチームです!


600年の歴史を守ってきた一本杉通り商店街の振興会です。
一本杉通り振興会では、能登半島地震で大きな被害を受けて、いまだに仮店舗のお店や縮小営業を余儀なくされている方が多くおります。けれど、私たちの先人たちは、明治時代の二度に渡る大火や戦争など、様々な困難を乗り越えて、これまでの一本杉通りを守り続けてきたということに気づかされました。震災をきっかけに多くの方々が、私たちの復興の取り組みに力を貸してくれています。一本杉復興マルシェをはじめ、復興方針づくりにも、多くの方の手が差し伸べられました。復興方針にもあるように、私たちはこれからの復興の道のりを「外に開く」次世代へ一本杉通り商店街を承継させるためこれからも新たな賑わい作りを模索していきます。
受け入れ企業からのメッセージ
一本杉通り振興会長/高澤久

■ 受入担当者のメッセージ
今の時代に商店街は必要とされるのか、いつもそんなことを問いながら活動しています。小さな商いだからできるお客さんが個人として認識される場所、「あー、〇〇さんこんにちは」そんなふうに個人が個人として接することができるのが、商店街です。楽しく買い物ができるのが商店街だと考えます。いろいろな課題もありますが、商店街が活性化するため一緒に取り組んでくれる方の応募を待っています。
■ 初代インターン生のメッセージ
能登留学を通じ、私にとって一本杉は“ふるさと”になりました。一本杉の温かな関係性の中で、次第にこのまちの一人の住人になれたように感じられました。一本杉はそうした関わりの中で地域課題に自分事として向き合い、まちづくりを実践から学べる地域です。修了後も築いてきた取組を見守りつつ、ときどき帰ってお手伝いをしています。
■ 二代目インターン生のメッセージ
地方創生に第一線で携われるこのインターンを通じて、多くの学びがあっただけでなく、後々振り返って想いを馳せることができるような、心が動かされる瞬間に何度も出会えるような期間を過ごすことができました。地方創生やまちづくりに第一線で取り組めるというのは滅多にない機会であり、学生生活がより充実すること間違いなしなので興味あったらぜひ応募してみてください!
■ 三代目インターン生のメッセージ
一本杉通りでの活動は楽しいことだけでなく大変なことも沢山ありました。毎日考え、悩み、試行錯誤する日々でしたが、それでも私の企画で笑顔になってくれる方がいてくれたことが本当に嬉しく、最終日はやり切った達成感でいっぱいでした。ただの大学生の私に、こんなにも素敵な体験をさせてくれた一本杉通り振興会には心から感謝しています。
この春からチャレンジする方へ✉️
あなたのしたいことや叶えたい夢、理想を応援してくれる大人が、一本杉通りには沢山いるので、思う存分自分のワクワクを追求してほしい!✨
大きな挑戦になるからこそ迷うこともあると思うけど、思い切って飛び込んでみてほしいです。私はここで活動できて本当によかったと思ってます。
■ 四代目インターン生のメッセージ
このインターンを通して、正解のない中で試行錯誤を重ねる経験は、状況に応じて考え続ける力や、多くの関係者と一緒に物事を前に進める力を育ててくれたと感じています。
また、様々なバックグラウンドを持つ人と関わる中で、自分の価値観や当たり前が揺さぶられ、視野が大きく広がりました。インターンに参加したことで学生生活だけでは得られなかった学びや気づきが、今後の選択や行動の軸になっています。
新しいことに一歩踏み出すのは不安もあると思いますが、一歩踏み出してみる事で新しい自分との出会いがあると思います。
困った時には支えてくれる人がたくさんいる環境なので、安心して挑戦してみてください。
[プロフィール]
1972年11月 石川県七尾市生まれ
1996年3月 京都産業大学経営学部経営学科 卒業
1996年4月 株式会社日本香堂 入社
2001年7月 株式会社高澤商店 入社
2017年3月 同社 代表取締役 就任
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