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福島県

【企画・提案】葛尾村の里山が危機!葛尾村の農業を持続させるための田んぼ活用モデルを提案せよ!

一般社団法人 葛力創造舎

このインターンは募集が終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

葛尾村の里山保全のため、田んぼにイノベーションをおこせ!

稲刈りの体験コンテンツを利用し、葛尾村の関係者みんなを巻き込んで、里山の景観を持続的に守るための仕組みの立案から仮説検証に挑戦していただきます!

このプロジェクトについて

■葛尾村について
葛尾村は福島県の浜通りに位置する、あぶくま山系に囲まれた緑豊かな高原の村です。2011年3月の福島第一原発事故により、葛尾村の人たちは約5年間の村外避難を余儀なくされました。2016年6月一部地域を除き避難指示が解除されましたが、帰村率も低く、現在の居住人口は約430人、さらに高齢者の割合が50%程度となっており、地域の持続が危ぶまれています。こういった状況にふるさと消滅の危機を感じますが、葛尾村には人と人の繋がりである「結」の中にある人々の営みや文化、あぶくま高原の自然環境によって作り上げられてきた歴史があります。私たち葛力創造舎は「全国各地のつんがりでの村民」とともに、葛尾村の記憶や文化、歴史を次世代に繋げていくことを目指しています。

■葛力創造舎の取り組み
葛力創造舎は葛尾の風土や文化に根差した事業で葛尾村内外の人と人とを繋げていくことが役割だと考えて活動を行なってきました。その葛尾村に関わる人のコミュニティが「かづろうさんげ」です。
「かづろうさんげ」は『葛尾さんの家』という意味を表しています。コンセプトは「想いでつながるセカンドファミリー」として、葛尾村に関わる人たちがまるで「家族」のような関係性で関わり続けられることを目指しています。
例えば、毎年大盛況なイベントとして、5月は地域内外から集まった老若男女がふんどしともんぺで田植えをし、10月には稲刈り、冬には刈り取った米で『でれすけ』を造り、2月の「祝言式」はその酒でお祝いをします。その中で葛尾村内外の人たちが一緒にご飯を食べ、酒を飲み話をすることですぐに関係性が深まっていきます。並行して日本古来の伝統産業である稲作を葛尾の文化の主軸と捉え守りながら、米を使用した自社ブランド商品の開発にも、積極的に取り組んでいます。

■なぜ米作りが里山保全に?
震災前から村のあちこちで行われてきたコメ作りですが、中山間地域という地理特性から棚田が多く、効率的で大規模なコメ作りができないこと、「農業は儲からない」という社会の潮流があること、そして村の人口減少・高齢化しているという現状により、新たに葛尾村で稲作を生業として選択する人がいなくなるという課題に直面しています。もし土地の後継者がいなくなれば、里山は人の管理の手を離れ、放棄され、荒廃し、地域全体の活力が低下していってしまいます。葛力創造舎ではそういった今後を見据えて、「かづろうさんげ」のキーワードのもと葛尾村に関わる人も葛尾村の一員であると捉え、交流・体験を目的とした田植え・稲刈りイベントを行い、葛尾村の関係人口の増加、ひいては里山保全に関わる人の育成に取り組んできました。

今回のプロジェクトでは葛力創造舎が管理する「かづろうさんげの田んぼ」を舞台に行われるコメ作り体験コンテンツに持続的に村外の人が関与するモデルを構築し、葛尾村の里山を未来へ繋いでいくことを目的にしています。実際に、都市部の個人・法人や学校関係者に稲作体験コンテンツを売り込み、それをモデル化することによって、来年度以降の田植えや稲刈りイベントにその成果を引き継いでいただきます。加えて、村内の農業従事者や行政に提案し協力者を増やすことで、考案していただいたモデルを村の他の田んぼでも広めていく基盤作りを行っていただきます。

■葛尾村と関わり続けてほしい
私たちは、インターンで終わりではなくその後も葛尾村や葛力創造舎と関わり続けてくれるような方を募集しています。

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 農林水産・6次産業食・ライフスタイル
職種 営業新規事業
活動支援金 なし
活動内容 ==ミッション==
①里山保全のための田んぼ活用事例収集を行い、持続的に人が関わる田んぼのモデル作りへのステップを明らかにする
②かづろうさんげの田んぼと葛力創造舎の稲刈り体験コンテンツを使い、モデルの立案から仮説検証を行う
③葛尾村の田んぼ全体の活用の基盤づくりのため、村内の協力者を増やす

【STEP1】
■企業理解・地域理解・村の農業についての調査
1‐1 葛尾村に関する研修
1週間の隔離期間後、葛尾村に入り、フィールドワークを通して葛尾村の風土・自然を体感

1-2 葛力創造舎の事業に関する理解
既存の体験コンテンツへの理解

1‐3 葛力創造舎が求める成果物の理解

1‐4 葛尾村の農業・米作りについての調査
村の方の農作業のお手伝いを通して、村内の農業従事者にヒアリングを企画・実施します

【STEP2】
■体験コンテンツのモデル化のためのアイディア出し
2-1 他地域の事例の収集

2-2 体験コンテンツの活用についてブレインストーミング

【STEP3】
■受け入れ団体とモデル活用イメージについて方向性をすり合わせ

【STEP4】
■モデルの検証(村外関係者)
4-1 ターゲットのリストの作成(都市部の個人消費者、マンション管理組合、学校関係etc.)

4-2 ターゲットに体験コンテンツを売り込み

4-3 10/2の稲刈りイベントにてモニター調査を実施

【STEP5】
■村内の農業従事者や行政に対して田んぼ活用モデルの提案
5-1 村内での協力者を集める

5-2 村人や行政に活用アイデアを提案

【STEP6】
■成果発表
6-1 発表準備

6-2 引き継ぎ書の作成
期待する成果 ・葛尾村の農業を取り巻く現状についてのリサーチ
・里山保全につながる持続的な田んぼ活用事例のリサーチ
・かづろうさんげの田んぼ活用モデルの提案とその仮説検証
・農業をコンテンツとして生かしたいと考えている営業先(都市部個人・法人)のリスト
・村内の農業従事者や行政に協力者を増やす
得られる経験 ・0からの新規事業計画立案の経験
・伝統産業でイノベーションを起こす経験
・日本の伝統産業である「稲作」を通して、一次産業から六次産業まで携わる経験
・ひとつの村の未来を、地域の一員として一緒に考える経験
対象となる人 ・一つの物事を突き詰めて考えることが好きな人
・将来ここで得た経験を生かして解決したい地域課題がある人
・里山保全や食料自給率に関心がある人
・論理的に考えた結果をしっかりと実行に移せる人
・困難があっても、挑戦し続けることができる人
・世代の違う人との関わりが楽しいと思える人
・葛尾村の一員になる気持ちで「繋いでいくこと」の重要性に共感してくれる人
活動条件 【実施期間】
<このプロジェクトは、現地住み込み型インターンです>
本プロジェクトの実施期間は2022年8月1日~9月16日の7週間(全体で280時間程度の活動)を予定しています。
※現地での活動については新型コロナウイルスの感染状況等によって、変更になることがあります。

【活動頻度・活動時間】
週5日(月曜~金曜)、1日8時間程度(40時間/週)
※企業の営業時間内(9:00~18:00)での活動が中心となります。
※活動の内容によっては、上記以外の日程・時間で活動することがあります。
※授業や期末試験との両立については配慮いたします。

【宿泊場所】
双葉郡内で宿泊場所を準備いたします。(町内宿泊施設、民泊等)

【宿泊費】
宿泊費は全額補助いたします。

【交通費】
1万円まで補助いたします。

【コーディネート機関】
一般社団法人葛力創造舎がコーディネート団体として実施します。
活動支援金としての支給はありませんが、一部交通費補助などのサポート制度が充実しております。詳細は個別にご紹介します。
※このプロジェクト・活動内容についてのご質問・ご相談は、一般社団法人葛力創造舎(担当:中島、連絡先:0240-23-6820)までお問い合わせください。
活動場所 福島県双葉郡葛尾村内

私たちはこんなチームです!

1000年先に紡ぐ、つながりコミュニティづくり

葛力創造舎が設立後一貫して取り組んできたのは、全村避難によって薄れた人と人との繋がりやコミュニティに、元の活気や温かみを取り戻すことです。毎年5月には、地域内外から集まった老若男女がふんどしともんぺで田植えをし、10月には稲刈りで収穫の喜びを分かち合います。冬には刈り取った米で『でれすけ』を造り、クリスマスイブに解禁、お正月や2月の「祝言式」など、祝いの席では皆がまさに『でれすけ』(だめなやつ)になるほど、村民に愛されているお酒ができました。
そしていよいよ次の段階として、地域外から葛尾村に関係する人をもっと増やしていく。参画して下さる方も、葛尾の「村民」です。葛尾の未来を是非一緒に考えて下さい。

葛力創造舎の日々の活動についてはこちら
https://www.facebook.com/katsuryoku.sozo.sha

村民インタビューはこちら
https://katsuryoku-s.com/interview

受け入れ企業からのメッセージ

代表理事/下枝 浩徳

私は福島県葛尾村の出身で、大学進学を機に上京し、そのまま東京の企業に就職しました。都会にあこがれて上京したものの、人のぬくもりも感じられず、入れ替わりも激しい生活に虚しさを感じていました。お金を出せばなんでも揃う暮らしが創造的じゃない、地元に帰れば何か面白いことができるかもしれない、そんなことを思っていた矢先に、東日本大震災が起こりました。学生時代に培った地域づくりの経験を生かそうと地元に戻り、2012年葛力創造舎を立ち上げました。
いざ地域に入って活動を始めましたが、今まで都会で得てきたノウハウが全く通用しなかったんです。
何故かというと、当時の私は「仕事をつくり、お金を稼ぐことが地域にとって良いこと」だと思っていました。
でも、そうではありませんでした。地域の人が本当に望んでいたことは、「人とつながること」だったと気づきました。そこからの私は、「葛尾村やそこに住む人たちの幸せにつながるかどうか」を考えるようになりました。

これまで私たちは、「葛尾村を持続させる」を目的に村内でのイベントの開催や若者の人材育成など様々な活動をしていきました。
(役場と活動してきてどのような課題が見えたのか)
最初は、私たちの活動に難色を示す村民の方もいました。避難が解除されてやっと元の生活に戻れると思ったのに、今までの生活を壊されるかもしれないと思っていたのかもしれません。
それでも、何かを手伝ってもらったらしっかりお礼をする、恩を返す、というのを繰り返していくうちに今では、「今年の田植え、稲刈りイベントはいつなの?」と村の方から声をかけてくれるようになりました。
団体の設立から約10年がたとうとしています。
その中で気づいたことは、私たちがつないでいきたい村は、行政区で区切られた村ではなく、つながりの上にある村だということ。
だから今、村に住む人たちの思い出の掘り起こしが必要で、その思い出たちを大切にしていかなければいけないと思うんです。
そして、葛尾村の人や私たちが大切につないでいきたいと思っていることやものに、共感してくれる人たちが葛尾村に増えていったらいいなと思います。
地域で活動すると、うまくいかないことが9割です。それでも、あきらめずに今までやってきました。
壁にぶつかったからこそ見えてくるものもたくさんあったと感じています。
葛尾村の人たちが大事にしたいつながりを一緒に紡いでくれる仲間を募集します!

団体概要

設立 2012年2月11日
代表者名 下枝浩徳
従業員数 10名