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宮城県

気仙沼発「海と生きる」次世代漁師たちの挑戦を深掘り取材 〜100年ビジョンを可視化せよ〜

日門定置網漁業生産組合

1ヶ月間、漁師の仕事・生き様を「密着取材」する本気インターン

半数が移住者。異色の漁船・日門定置網で、“未来志向の漁業”を体感。
朝4時発の船の上から、活気あふれる魚市場まで、
漁師たちに徹底同行し、リアルを記録・可視化してください!

このプロジェクトについて

宮城県気仙沼市沿岸は、暖流と寒流が交わり魚群の集中する好漁場であり、古くから多種多様な漁業の地として発達してきました。

その中でも「定置漁業」は魚の回遊習性を利用し、網に入った魚を捕獲する漁法で、魚が網に入りやすい一方で多くが出ていくため、“環境負荷が低い持続可能な漁法” として、近年再注目されています。
網に入った魚の6〜7割は出ていき、残りの3割ほどを獲ることで、海の資源が繁殖できるよう配慮しています。また、産卵期の魚や小さな魚は逃がすなど、海の資源を守るための自主的な決まりも設けています。

この地で400年以上の歴史を持つ日門定置網。
現在の乗組員は、20〜70代まで各世代が揃う7名、そのうち3名が移住者という異色の漁船です。
彼らは伝統を守りつつも慣習にとらわれず、変化の時代に対応するため、道の駅や東京都内の鮮魚店・レストランなど、漁協出荷に限らない直販ルートの拡大に力を入れ、魚価向上を目指しています。

また、クリエイティブで働きやすい漁業のあり方を目指し、地域の子どもたちが海を好きになるための活動にも長年熱心に取り組むなど、次世代の育成に並々ならぬ熱意を持っています。

そんな本気集団・日門定置網ですが、その取り組みや哲学は、一人ひとりの漁師さんの暗黙知となっている部分が多く、外部に伝えていくことがこれからの課題となっています。

そこで今回のインターンでは、日門定置網の「特班員」として、漁師の皆さんに密着し、彼らの活動を深く理解・記録するフィールドワークに挑んでいただきます。

単に漁業の現場を体験するだけでなく、日門定置網が掲げる「魚価向上」「魅力ある漁業」「次世代育成」という重要なビジョン達成に、あなたの力を活かすことができる、本質的なミッションです。

募集要項

募集対象 大学生
期間 短期(3週間〜2ヶ月)
テーマ 農林水産・6次産業
職種 職人・ものづくり編集・ライティング
活動支援金 なし
活動内容 以下の活動を通じて、のちのアウトプット制作に繋がる素材を収集・整理してください。

▼漁業現場での密着取材と記録
早朝の出港から水揚げ、丘仕事まで、漁師の「動き、考え、想い」を間近で観察し、記録します。
天候や海の状況を見て、どのように判断を下すか、船上での効率的な作業の段取り、漁獲物の鮮度を保つための工夫などを掘り下げます。

▼漁師へのインタビュー
ベテランから若手、移住者まで、様々な背景を持つ乗組員の皆さんから、漁師になったきっかけ、仕事のやりがい、日々の苦労、未来への想いなどを聞き出します。
特に、彼らが培ってきた技術や経験(暗黙知)について、具体的に言語化し、記録していきます。

▼日門定置網の魅力の探求と記録
日門定置網が目指す「環境再生型漁業」 や「100年先を見る」 というビジョン、持続可能な漁業への取り組み、漁師の皆さんの「幸せの価値観」 について理解を深め、それを外部に伝えるための要素を整理します。

▼情報の整理とアウトプットへの落とし込み
収集した素材(記録、インタビュー、写真など)を整理し、インターンの成果物として形にするための構成やコンテンツ案を作成します。
期待する成果 以下2つのアウトプットの「素材を作成すること」が最低ラインのゴールです。
1. 日門定置網の魅力を伝えるパンフレット
2. 新しい若手乗組員向けの業務マニュアル

1と2、どちらかあなたの力を発揮しやすい方のみでもOK!両方に取り組んでもOK!です。
余力のある方は、具体的なアウトプットの提案・作成も進めてください!
得られる経験 ・暗黙知を形式知に変える観察、記録、分析、言語化のスキル
・多様な漁師さん(若手、移住者、ベテラン)に話を聞き、関係性を築くコミュニケーション能力
・「誰に」「何を」「どうやって」伝え相手の心を掴むのか?を考え抜く、マーケティングの観点やスキル
・命と隣り合わせの環境から見出される豊かさや「幸せの価値観」を探求する経験
対象となる人 ・漁業、海、自然に強い興味がありディープな体験をしたい人
・人の話に耳を傾け、背景にある考えや思いを深く理解しようと努められる人
・五感を使って物事を観察し、言語化したり、分かりやすく整理したりできる人
・現場で泥臭く、身体を使って活動することに抵抗がない人
(性別は問いません、若手の女性が漁師として働いていたこともあります)
・早起きが得意な方(早朝4時出航の船に乗って活動することを楽しめそうな方!)
活動条件 【参加型】
・現地住み込み

【プログラム参加にあたっての流れ】
*8月6日事前研修@オンライン
企業さんとの顔合わせを行うキックオフ研修、地域を知るための地域理解研修を行います。

*日程調整中:スタートダッシュ研修@オンライン
インターンに臨むマインドについて学ぶ研修を行います。また、1ヶ月のプロジェクトの進め方について計画を立てます。
※日程についてはインターン生・受け入れ企業の予定を加味して決定する予定です。

*8月17日気仙沼への移動日
気仙沼にむけて移動します。

*8月18日〜9月12日 プロジェクト推進期間@対面
本格的にインターンのプロジェクトを進めます。受け入れ企業の担当者の皆さんと適宜打ち合わせを行いながら、活動を進めていきます。また、期間中にはコーディネーターによる定期的な面談があり、みなさんの活動をサポートします。

*9月13日気仙沼からの移動日
気仙沼からそれぞれの自宅へ移動します。

*9月15〜19日 成果まとめ@オンライン
各企業ごとに最終報告会の発表資料の準備を進めます。

*9月20日最終報告会@オンライン
これまでの活動成果を発表する報告会を実施します。
報告会には、受入企業に加え、地域内外様々な方をお招きします。

*9月22日 16:00-18:00 修了研修@オンライン
インターンシップ全体の修了研修を行います。
1ヶ月を振り返り、自身の成長や学びを言語化し、将来のキャリア形成に役立てます。

※対面での活動期間は調整することが可能です。面談時にご相談ください。
※最終報告会は参加必須とします。その他の研修は調整可能です。

【交通費・滞在費】
宿泊費:支給(市内シェアハウスもしくは宿泊施設に滞在予定、面談時にご案内します)
交通費:自費(ただし、交通費は居住地によっては一部補助が出る可能性もあり、面談時にご案内します)
活動場所 日門漁港、組合事務所、海の上ほか

私たちはこんなチームです!

風を読み、海の機嫌を察し、最適解を瞬時に行う

日門定置網は、単なる漁業集団ではなく、地域教育や環境保全にも積極的に関わる、未来志向のチームです。
20代から70代まで幅広い世代が活躍し、移住者も積極的に受け入れています。
伝統を尊重しつつも、新しい時代の働き方や環境問題にも真摯に向き合い、100年先を見据えた「環境再生型漁業」 や「魅力ある、かっこいい漁業」の実現に挑戦しています。

漁の様子はコチラの動画に!
https://youtu.be/DytdBS1Z-XY

受け入れ企業からのメッセージ

大謀/須賀 良央

私たち漁師は、この土地の伝統的な人々に感謝します。
私たち漁師は、その過去と先人達に敬意を払います。
私たち漁師は、新時代の漁業に船を漕ぎ出します。
全ては100年後の漁師のために。
共に歩みましょう。

あっ! 世界で一番うまい漁師飯 毎朝喰わせます。

[プロフィール]
須賀 良央(すが りょうえい)
1980年、静岡県浜松市生まれ。
元曹洞宗僧侶。東日本大震災直後の2011年3月19日からボランティアとして気仙沼に関わり、2014年から漁師として働くようになる。2015年に日門定置網に参画、「第二十八喜久丸」に乗る。2025年1月、日門定置網では史上最年少の44歳で大謀(だいぼう:船頭こと)になった。

笠原 一城(かさはら かずき)
1979年、宮城県栗原市生まれ。
20歳頃からサーフィンにのめり込み、全日本大会に出場。日本中を飛び回る。
震災を機に気仙沼市を中心に緊急救援・まちづくり活動を行い、2015年にNPO法人浜わらすを設立、現在も代表を務める。2018年に日門定置網に参画。地域の産業を支え、子どもたちの育成をしている。

団体概要

設立 400年以上前
代表者名 須賀 良央
従業員数 7名
WEB https://www.instagram.com/sinhikadoami/
住所 宮城県気仙沼市本吉町天ヶ沢136-9