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新潟県

伝統の漁法を伝える食堂の「新しい水辺空間」の創造プロジェクト

川口やな 男山漁場

地域の人たちから川の暮らし文化を学び、食堂の新たなコンテンツを作る

災害からの事業の再建を目指す「漁場のある食堂」で、川の暮らしを学び、その魅力を飲食・体験型のコンテンツとして開発します。「地域の暮らし」×「あなたの感性」で生み出した事業で地域に新しい光を当てます。

このプロジェクトについて

【漁場のある食堂の災害からの復活】

○舞台は新潟県の北魚沼地域

ここは、新潟県長岡市の「川口町」。
米の産地「魚沼」の北端にある人口約4,500人の町です。

このプロジェクトの舞台は、町の中心を流れる魚野川沿いにある男山漁場という食堂です。
この食堂はただの食堂ではありません。「やな場」と呼ばれる漁場のある食堂です。

「やな場」とは、川の中に杭を薄く打ち込み、そこに竹や木の「すのこ」を張り巡らせ、上流から流れてくる魚を採るものです。ここ魚野川は、古くから鮎や鮭などの漁業が盛んな地域であります。現在も、夏になると多くの釣り人が川に入り鮎を採る姿を見ることができます。

この地で男山漁場が「やな場」を構えたのは大正4年と言われています。川口のやな場は、日本最大とも言われる規模の漁場で、魚を捕るだけではなく、お客さんを1万人以上集める観光としての顔も合わせもっています。

○年間1万人以上のお客さんを集めた漁場が被災

しかし2011年に起こった大水害で、川の中にあった「やな場」と2棟あった「食堂」の1つが流されてしまい、再建されたのが2018年7月です。その7年間、男山漁場は、「やな場」という顔を失った中で営業をせざるを得ませんでした。

今回のプロジェクトは、やな場の再建、そして男山漁場の事業の再建、そしてこの町の川と暮らす文化の再興を目指すものです。

○事業再建に立ち上がった5代目

その事業再建の核となるのが、5代目の関達夫さんです。高校卒業後、地元を離れ東京へ行き料理の修行をしました。その後、2011年に東日本大震災をきっかけに地元川口に戻ってきました。川口の商工業者の中でも若手の部類に入りますが、自身の事業だけではなく、商工会青年部の部長を務めるなど地域のリーダーとしての役目も多く担っています。

★長岡市のウェブメディア「な!ナガオカ」で達夫さんのこと詳しく紹介されてます。
「未曾有の水害を乗り越え、7年ぶりの復活。長岡の川に「やな場」が戻ってきた!」
https://na-nagaoka.jp/taberu/10298

★川口やなの仕事・店の様子をインターン生募集用にまとめた動画が↓から見れます。
https://youtu.be/cUhqo9coqFc

★川口やなをドローンで上空から撮影した映像が↓から見れます。
https://youtu.be/FB6zc1i5gKQ

【水辺での飲食・体験コンテンツの開発】

今回の男山漁場のリスタートに際して、やな場を含む水辺の近くでお客さんに楽しんでいただく事業を開発したいと考えています。暑い夏に水辺で涼を感じながら、川魚を食べ、地元に人たちと交流するそんな空間にしたいと思っています。2018年の8月にはすでに実験的にキッチンカーを水辺付近においての飲食の提供などの試行実験は開始しています。

インターン生には、地域の人たちと交流し、暮らしを学び、その中から「自分が真底伝えたい」と感じた事をもとに、私たちと一緒に、飲食や体験型のコンテンツとして形にしていきます。主なインターン生の取り組んでいただく内は以下の4点になります。

①やな場・水辺プラザでの飲食提供・体験コンテンツの企画・実施
実際に水辺プラザでどのようなことをすべきか、企画から実施まで担当者として取り組んでもらいます。例えばこんな取り組みが考えられます。
・川口やなの達夫さん伝授の鮎の塩焼き体験
・地域の匠に学ぶ!漁師体験塾
・現代に河川交通復活!?川船紀行
・やなに流れ着く「流木」を使ったアートプロジェクト
・川魚も用いたバーベキューイベント
・男山漁場からテイクアウト河川ピクニック

②飲食店としてのニーズ調査・企画提案
店の接客係として可能な限り店に立ち、どんなお客さんが来ているのか、お客さんが何を望んでいるのかを調査します。ランチ営業のお客さんの拡大のためにための企画を考えます。

③情報発信の実践と仕組み化
情報発信の各種ツールの整備(ウェブ、SNSなど)と、継続的に運用するための仕組みを作ります。

④魚野川の「暮らしの文化」の体感調査、関係者との連携体制づくり
魚野川文化の拠点として、魚野川の関係者、地域の師匠たちと連携して事業に取り組む体制をつくります。自らが地域の師匠に学び、川と暮らすライフスタイルを実践します。

【その地域らしい暮らしを守ることが地域の再生につながる】

川口やながここで事業を行っていく、その存在意義は「魚野川の暮らしの文化」を守ることだと考えています。川魚料理を提供するだけであれば、何もここで事業を行う必要はありません。

しかし、この水害ではっきり自覚したことは、魚野川あっての、やな場あっての店であるということです。お客さんは、川の中あるやな場の雰囲気を感じたくて足を運んでくれます。その雰囲気を作っているのは、物理的な空間だけではありません、季節になれば釣り人が川に入り、魚があがり、それを皆で楽しむそんな地域の暮らしの文化だと思います。

暮らしの文化を失うことは、外から訪れる人にとっても魅力はありません。暮らす人にとっても、外部に頼った不安定で、地域の暮らしとは馴染まない生き方になることだと思います。私たちは暮らしの文化を守り、小さくても本当の意味で暮らしやすい町を作っていきたいのです。

○商工会など前向きに取り組む仲間たち

そんなまちづくりを一緒に進める仲間がここには多くいます。魚野川を活動の舞台にする市民グループ、長岡市役所や商工会も様々な形で連携していきます。特に、関達夫さんも所属する商工会青年部は、地域のこれからを担う若手たちです。この仲間たちと共に事業を進めて行くことになります。

○冬は猟師、夏は漁師の父ちゃんたちが川の暮らしの師匠です。

川の暮らしの文化を伝える拠点が「やな場」としたら、その伝え手は「暮らしの達人たち」です。夏から秋にかけ鮎や鮭を釣り、冬はかじかを捕る通称ミチさんは、「俺は布団の中から川の様子がわかるんだ」と話します。ミチさん家は、魚野川を見下ろす位置に建ち、寝室の窓から魚野川が見えます。毎日、川の様子を見ながら、漁に出ます。

川に漁に出る男たちの多くは、冬は鉄砲を持って山に行き、ウサギやイノシシを捕ります。1年中を通してこの地の自然の中で生き、そこで収穫を得ているのです。この人達の暮らしを学び、男山漁場の事業へつなげていくこともとても大事なことです。

こちら長岡市のウェブメディア「な!ナガオカ( https://na-nagaoka.jp/ )」に川口の自然との暮らしの記事がいくつかも紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。ここに登場する人たちは、インターン生と一緒に色々なこと取り組んでくれる人たちになります。

昨年やな場が再建され、ここからまたこの地域のまちづくりを始めようという熱量が高まっているのが2019年です。魅力的な暮らしの文化を学びながら、前向きな仲間たちと一緒に、新しい事業を共に創っていきましょう。

★イナカレッジ事務局阿部が魂を込めて書いた川口の紹介記事です。過去の川口地域でのインターンシップの取り組みも紹介されています。
・長岡市川口地域「人と自然の関係が豊かになると、人と人の関係も豊かになる」
https://inacollege.jp/blog/report/kawaguchi/


<川口地域の暮らし・参考URL>

・ウサギ狩りから「食べること」の意味を学ぶ。豪雪地帯で体験する狩猟ツアー・前編
https://na-nagaoka.jp/taberu/5598
・ウサギ狩りから「食べること」の意味を学ぶ。豪雪地帯で体験する狩猟ツアー・後編
https://na-nagaoka.jp/taberu/5600
・漁師さんに密着取材!風味豊かな珍味「かじか酒」ができるまで
https://na-nagaoka.jp/taberu/6464
・地域の文化を生かした生ハムをーー熟成肉の名手が語る「雪国ならでは」の製法とは
https://na-nagaoka.jp/taberu/9323
・これぞローカル・つまみスタイル!長岡市が“酒と食と人”をテーマにブックレットを制作
https://na-nagaoka.jp/taberu/6795
・長岡に新たな特産品が誕生!親子で参加できるメープルシロップ採取体験
https://na-nagaoka.jp/kawaguchi/6493

募集要項

募集対象 大学生社会人
期間 長期(3ヶ月以上)
テーマ 地域文化・伝統産業
職種 企画・商品開発マーケティング・広報
活動支援金 あり
活動内容 【1ヶ月目 4月】
店に入り、一通りの仕事の流れを覚え、アルバイト程度には仕事が できるようになる。男山漁場の理念やプロジェクトに対する関係者の考え方を知る。
●食堂のランチ営業の仕事をする。(仕事を覚える、お客さんの動向調査)
●地域の人たちと知り合い、季節の仕事を学ぶ。川との暮らしだけではなく、農業など地域の暮らしをまるごと体感する。
●魚野川の暮らしの文化を学ぶための地域の人や関係者へのヒアリングをおこなう。

【2~3ヶ月目 5月~6月】
自分が求められていることを理解し、プロジェクトの企画・実施する。
●水辺プラザでの飲食提供・体験コンテンツの企画、実施準備をする。
●情報発信の戦略企画を作る。各種ツールの整備や業務フローを作る。
●魚野川の暮らしの文化を学ぶための地域の人や関係者へのヒアリングをなんらかの形でまとめる。
●地域の暮らしの実践、地域行事への参加など地域できちんと暮らす。

【3~6ヶ月目 6月~9月】
自らが企画した取り組みを、様々な関係者と共に実施をし、その効果検証を行う。男山漁場の経営のために今後必要なことの提言ができる。
●水辺プラザでの飲食提供・体験コンテンツの実施
●情報発信に、社内・社外関係者を巻き込む。
●地域の暮らしの実践、地域行事への参加など地域できちんと暮らす。
●今後の男山漁場の経営に向けたレポートをまとめる。
期待する成果 ・魚野川の暮らしの文化の可視化(ウェブや紙媒体への整理)
・やな場・水辺プラザでの飲食提供や体験型コンテンツの試行(結果・分析、将来的にこの部門で500万/6ヶ月めざす)
・情報発信の戦略、ツール整備、継続運用のルールづくり
得られる経験 ・地方の人口が少ない地域での飲食業・事業の特徴や工夫を体感できる
・地方の農村地域で暮らす自分をイメージできるようになる
・地域社会の仕組みや地域活性、地方創生とは何か自分で語れるようになる
・あなたにとっていつでも帰ってこれる地域ができる
対象となる人 ・自分の生き方、暮らし方を考えている人
・自分で地方で事業をやることも考えている人
・食に関心やこだわりがある人
・川に入ったり、キャンプをしたりなどアウトドアに関心がある人
・何か新しい世界、プロジェクトをやってみたい人
活動条件 ○フルタイム(週5日) → 8h/日 時間帯は基本9時~18時だが、早朝や夜勤務もあり
○週3日程度 → 8h/日 時間帯は基本9時~18時だが、早朝や夜勤務もあり
活動場所 新潟県長岡市川口 最寄り:JR上越線「越後川口駅」
事前課題 ・新潟、魚沼地域の歴史や食文化について調べてレポートにまとめてくること。
・経営的な数字情報や参考文献を提供しますので、経営目標に向けての売り上げシミュレーションをしてくること。

私たちはこんなチームです!

地域全体で色々な人たちと交流しながら企画を作り、実践していきます。

男山漁場は、関家の事業として代々営まれてきました。現在は、関達夫とその母親の2名が専従で働いており、ランチ営業時、宴会が入った時、繁忙期等に1名~4名程度パートさんに入ってもらっています。

2011年の災害で、やな場と食堂1棟が流される前は、関家以外にも多くの人が働いていました。鮎の塩焼きの焼き手は、達夫と手伝いに入ってくれるおじさんの2名のみです。これから、このプロジェクトで客数、売り上げともに回復させることで、もう1名焼き手・水辺エリアをとりまわしてくれる人を入れられればと思っています。

また活動は、男山漁場のスタッフのみで行うわけではありません。河川空間は、長岡市や漁協、地元商工会などと一緒に活用法を考え実施していきます。特に、商工会青年部の仲間たちは年も近く、これからのこの地域で色々な取り組みをしようと試みているメンバーです。また年配層の川の匠たちから、様々な暮らしの技術を学びます。

インターン生へのメッセージ

代表/関達夫

日本有数の規模を誇るやな漁の施設を持って川を見ながら食べる鮎、鯉、うなぎ等の川魚は絶品です。どこよりも美味しい鮎の塩焼きの焼き方を提供できるように頑張ってます。
水害後は川を見ながらの食事はできなくなってしまいましたが、また水害前のように河川内での来場者に飲食をしてもらえるように考えています。

[プロフィール]
男山漁場5代目。東京で日本料理を修行したのち、2011年に帰郷。

団体概要

設立 大正4年
代表者名 関達夫
従業員数 フルタイム2名、パート4名程度
WEB http://www.kawaguchiyanaba.com/
住所 新潟県長岡市西川口1029