インターン生インタビュー

INTERVIEW Vol.7

案ずるより産むがやすし

齋藤 寛之(さいとう ひろゆき) さん

大学・学年:愛知淑徳大学ビジネス学部3年/ インターン先:有限会社大橋量器/ インターン期間:2012年2月~9月

「今の大学生活70点」そんな普通の大学生だった齋藤くんは、ある日の授業をきっかけに、岐阜県内で枡をつくるメーカーでのインターンシップに挑戦しました。
分からない事、うまく行かないことだらけのスタートでしたが、みるみる力をつけて社長に認められ、今春からはその会社への就職を決意。齋藤君の7か月間のインターンシップ体験談を伺いました。

Q1.インターンに挑戦した理由・きっかけは?

A1.2年生の後期、大学の授業でNPO法人G-net(コーディネート団体)コーディネーターの南田さんが長期インターンの紹介をしていたのがきっかけでした。

南田さんに言われた「今の学校生活70点じゃないですか?」という言葉がとても印象的で。まるで自分のことを言われているようで、「何かしたい」という強い想いが心の中に湧き上がりました。
また、その授業でインターン経験者の発表があったのですが、話している学生達が自分と歳も変わらないのにとてもかっこよく見えて、学生と経営者の師匠・弟子のような関係性も羨ましく思いました。
その時に大橋量器の方のお話もあり、今思えばそれが運命の出会いだったなと思います。

その後、G-netさん主催のインターンシップフェアという社長と直接話が出来るイベントに参加し、大橋量器の大橋社長の「何かやりたい事があったら行動することが大事」という言葉に、突き動かされ、大橋量器でのインターンシップにエントリーしました。
私の場合は事業内容というよりも”どういった人のもとで働きたいか”でインターン先を選びました。

 

 

Q2.インターン先の事業内容、そして自分の役割をおしえてください。

A2.
インターンでは、観光客などのお客様に枡づくりを体験していただく体験コンテンツの担当や、昨年8月のNYギフトショー出展の為の準備(書類作成・商品準備など)、また地域イベントや催事での出展を担当させていただきました。

特に枡づくり体験会では、子供たちや外国人観光客の方々へ枡の作り方をレクチャーし、自分で部品を組み立ててヤスリをかけ、最後に焼印や塗料で装飾をして思い出のに残る枡をつくっていただくという一連の企画・運営を任せていただきました。

 

 

Q3.インターンをしていて面白かったことや、やりがいを感じたことを教えて下さい。

A3.やはり、自分で学び、工夫して実践してみた結果が返ってくるととてもやりがいを感じます。

入ったばかりの頃は枡の知識も全くなく、わからないことだらけだったので苦労する事ばかりでした。

枡づくり体験会一つとっても、自分がインストラクターをやる回と社長がイントラクターをやる回ではまったくお客様の満足度が違います。社長がインストラクターをやる回はとても面白くて、お客様はとても満足して、自分で作った枡を片手に帰っていかれます。
「何が違うんだろう?」と考えていると、年齢や性別、一人一人に合わせた接客が重要だということに気付きました。
それから自分なりに接客方法やトークを工夫し、お客様一人一人に一生懸命枡づくりの楽しさや素晴らしさを伝えるように努力しました。
すると、とある地域イベントに枡の販売ブースを出展いていた際、以前枡づくり体験に参加してくださった家族連れのお客様が出展ブースまでわざわざ寄ってくれて、「この間はありがとうございました!」とお声をかけていただくことができました。
おそらく偶然イベントに参加されていて、偶然大橋量器のブースを見かけられたのだと思いますが、わざわざ立ち寄ってくれてしかも自分の顔を覚えてくださっていたという事がとても嬉しかったです。

 
Q4.逆に、インターンで辛かったことや悔しかったことは何ですか?

A4.インターン5か月目、東京のギフトショーである大手アパレル企業のバイヤーの方との商談アポが取れて、当日の商談を社長に任せていただいたことがありました。
商談に行くのはほぼ初めてでイメージが全くつかず、自分なりにいろいろ考えたり社員の方にアドバイスをいただいたりしながら、不安のまま商談に臨みました。結果、準備不足で全く商談に取り合ってもらえませんでした。
この商談はアポを取るのすら難しく、契約が取れれば大橋量機にとってとてもいいチャンスになる商談でした。
社長の期待に応えられず、自分の準備不足でチャンスを完全に逃してしまったのがとても悔しかったです。

しかし、その後も何度か他社への営業のチャンスをいただき、前回の失敗を活かして工夫した結果、名古屋のインテリアショップで大橋量器の枡の商品を販売することが出来ました。

また、この失敗が自分の中ではとても大きな契機になりました。
いつも何を考えているのかわからない・飄々としているということをよく言われていたのですが、この時をきっかけに積極的に社長とコミュニケーションを取るようになり、自分の考えと社長の考えをすり合わせるようになりました。常に社長が何を目指して、何を大切にして仕事をしているのかを観察し、自分との違いがあるときは納得いくまで話をしてすり合わせるようにしました。
自分のことを話さないと相手が何を考えているかはわからないし教えてくれない、という事をこの体験を通して学び、今では社長の考えを先読みして行動することが出来るようになりました。

 

 

Q5.インターンの経験が今の自分の仕事や今後のキャリアにどのような影響を与えていますか?

 

A5.今はちょうど就職活動の時期なのですが、私は大橋量器への就職を決めました。
7か月間インターンしていましたが、辛いこと以上にとても楽しかったし、インターンが終わった後もまだまだやりたいという想いが強かったからです。
社長からも「入社してほしい」と声をかけていただき、最初はとても驚いたのですが、他社の説明会に参加してもピンとくる企業も無く、やはり自分は大橋量器に対する想いが強いということに気付きました。
またG-netさんが主催した就活イベントでも社長から「今日は齋藤君を取りに来た」と言ってもらえ、就職を決めました。

枡は普通に考えると、これからどんどん衰退していくものです。生活必需品でもないし、日本酒を枡で飲む機会もなかなかありません。しかし、1つの”枡”には社長や社員の方々、職人さんの想いがこもっていて、自分にとってはただの”枡”ではなく”一つしかない特別なもの”になりました。
枡はただお酒を飲む器ではなく、少し加工を加えたりアイディアを加えて工夫したりするとオシャレでかっこいいインテリアにもなります。
実際、ニューヨークの展示会への出展を通して海外からの注文が増えていたりと、まだまだ可能性を秘めています。枡づくり体験会や商談を通して、枡の可能性をもっと追究していくことが今の目標です。
Q6.ありがとうございました。最後に、これからインターンシップをしようと考えている方へのメッセージをいただけますか?

A6.企業の方と同じ仕事を担当してがっつり働けるのは、普通の学生生活では絶対にない機会です。
半年間という期間は長いですが、時間に余裕がある学生だからこそできる貴重な期間でもあります。
少しでも気になっている人は是非一歩踏み出してほしいと思っています。

自分も最初は不安でしたが、月一回のコーディネーターとの面談や、インターン生同士の研修会などのサポートもあり、だんだん不安はなくなって楽しくなっていきました。
また、インターン同期の仲間達やコーディネーターの方とは、今でもいろいろな相談をできるいい関係が続いています。悩んだ時に進むべき道へ導いてくれるような存在で、悩んだことはとにかく人に話す、ということも学びました。

「案ずるより産むがやすし」です。まずは行動してみてください。

以上、齋藤寛之さんへのインタビューでした。
「NPO法人G-net」のコーディネートするインターンシップに関心のある方はこちらをご覧ください。

ページトップへ