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2009年9月19日に行われた地域若者チャレンジ大賞でのプレゼンテーションをご覧いただけます。
前半(プレゼンテーション) 後半(質疑応答、受け入れ企業からの言葉)
■自分を変えたい

新潟大学法学部宮澤拓さんは、大学に入学してから、ずっと違和感を感じていた。公務員にでもなればいいかな、と考えていた漠然とした将来像。変わらない毎日に不安を感じ始めていた大学2年の秋。1通のイベント告知メールが大学生活を大きく変えていく。「いま、社長に会いにゆきます」(現・「社長に挑戦セヨ!
!」)では、新潟の起業家に1日同行し、感じたこと・考えたことをプレゼンする。そのイベントに参加し、「民間の力で学校給食を変えていく」という、熱い想いを持った長嶋社長に強く惹かれた。
■野菜流通の仕組みに挑む

長嶋社長が経営する株式会社総合フードサービスは、新潟市の学校や幼稚園の給食などを手がける会社である。社長は市の地産地消推進会議に出席する中で、感じていることがあった。
「農家は作るだけ。農協は仕入れて市場に流すだけ。自分たちは野菜を買って料理をつくるだけ。それだと何も進まない。農家から直接野菜を仕入れて給食に使えば地産地消ができる。子どもの野菜嫌いも、新鮮で美味しい野菜で変えられるのではないか」
どうするか考えている時に『起業家留学』を知り、インターン生を受け入れることにした。「食には、子どものころから興味があった」という宮澤さんとの二人三脚がこうしてスタートする。
■苦労の日々からの学び

宮澤さんが担当することになったこの新規事業、立ち上げへの道は決して平坦ではなかった。農家への営業、野菜の値決め、伝票などの管理システムづくり、多くの壁が待ち構えていた。発注ミスを起こし、顧客から厳しいクレームを受けるという失敗もあった。「仕事に対する心構えの甘さを痛感し、お客様へ対する姿勢を学んだ」と宮澤さんは振り返る。
社員とのコミュニケーションも大きな課題だった。何とか早く社内に溶け込もうと、3月14日のホワイトデーにクッキーを焼いて、社員ひとりひとりに手渡した。徐々にスムーズなコミュニケーションができていった。
■感動あふれるお店を創る

その後は順調に取引先農家を増やし、市場に流れない形の悪い野菜などを農家から仕入れて、学校給食に使用する仕組みをつくった。そして事業は年商4千万円で黒字化を果たした。長嶋社長は「農家に限らず、関係性を作っていくことがとても大切。いくらで仕入れるかだけでなく、どうしたら子どもが野菜好きになるか仕組みづくりの意識をリレーしていきたいね」と語る。
宮澤さんはその後、別の飲食店で店舗運営を行う2回目の『起業家留学』に挑戦。いま、未来を見つめて言う。「飲食店は自分がやったことがすぐにお客さんの反応として返ってくる。自分も感動を生んでいけるお店を創りたい」。人生の新しい扉を、宮澤さんは自ら開いた。
地元の野菜を子供たちに!【本プロジェクトで作った、流通の仕組み】
既存の流通では、野菜は農家で作られ、JA、市場、仲卸、八百屋を経て使用 されていたが、本プロジェクトでは、健幸食品という会社を立ち上げ、出来 るだけ農家から仕入れ、それで足りなければJA、市場、仲卸から仕入れ、
各部署に配送・販売するという地産地消の仕組みを作った。
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通常、スーパーのバイヤーは農家へ行き、野菜の値段を決め、ピッキングから引き渡しまで農家に要求します。農家はその作業が嫌になっているため、我々が野菜の流通をつくろうと農家へ営業に行っても受け入れられません。彼はバイヤーとは違って、野菜の収穫時期を聞きに行き、畑の手伝いをする。そしたら農家も時間を割いて学生に話をしてくれる。集荷に行って、夕方まで帰ってこないこともよくあります。そんなつながり、信頼関係ができたからこそ、農家からこんな野菜を使ってくれないかという申し出や
取引が増えたんだと思います。
宮澤君のあと、2期、3期とインターン生がこの事業を支えてくれています。果てのない船旅は、はじまったばかり。いろいろなものにぶつかりながら進んでいきたいと思います。
